side：佐藤

ベットの上でゴロゴロ転がりながら


室が戻ってくるのを待つ 。


いや長ない？なんかやってるん？


なんて思ったら扉がガチャッと開いて


目を向けると室じゃない奴が立ってた 。


ハァッ 、ハァッ 、って肩で息しながら 。

『 … んで 、、、』



高橋「 っはぁ 、ほらぁ 、いた 、、、」



『 いやいやいやいやなんで？！はあ？！
室なんで恭平上げてくるん！アホなん？！』



室「 いやお前大吾やったら追い返せ
言うたやん 。こいつ恭平やけど 」



『 … そこはさあ 、察してよお 、』



高橋「 … なんで練習来ないん？」



『 …… 別に恭平には関係ないっ 。
そんな心配せえへんでも明日は行くし 』

なんて言いながらまたファンタを飲もうとすると


恭平がヅカヅカとこっちに来て怖い顔を


しながらパチンッ！と私の頬を叩いた 。


頬がジンジンする 。なんなん 。


恭平は私の気持ちなんか知らんくせに 。

高橋「 あのさ 、もし今日が雑誌の撮影やったら
どれだけの人に迷惑かけるか分かってる？？
スタッフさんもカメラマンさんも全員が
迷惑する 。自分勝手な行動せんといて 、」



室「 … あのぉ〜 、お二人さん 。一応ここ
俺のへy 『 恭平に何がわかるん 、』」←



高橋「 … は？」



『 ええよな子供は楽チンで 。
大人になってくにつれて期待はどんどん重く
なってくし知り合いはどんどん減ってくし 、
… もうはっきり言ってなにわ男子の活動嫌や 』



高橋「 … っ 、 、、」



『 なにわ男子ができたから！！！！！
室だって俳優に専念することになっちゃったし
こーちゃんだって東京に移動しちゃったっ 、』



室「 … 」



『 応援する？なにが応援やねん 。
そんな綺麗事大っ嫌いっ 、！！！
なにわ男子がなければ2人の件もなかったし 、
朝田だって辞めることなかったし今江ちゃんや
古謝だって取り残されることなかった 。
真鳥が振付師の道を歩むこともなかった 
funky8が 、自然消滅なんてありえへんかった 』



室「 あなた 、」



『 全部全部っ！！！！！
なにわ男子がっ 、できたから！！！！！！』



室「 あなた！！！」

室が大声で私の名前を呼んで我に変える 。


目の前の恭平はすごく辛そうな顔してた 。


… ほんまになにしてんやろ私 。


なにわ男子のせいやなくて 、


私自身の切り替えのせいやのに 。


前を向けてないのは私だけ 。


なんでみんなみたいに前を向けないの？

『 ……… 帰る 。ファンタご馳走さま 、』



室「 … おう 、」



高橋「 … 」

恭平と室に背を向け部屋を出て行った 。


ほんまに 、こんな自分嫌いすぎて嫌になる 。