『…』
佐藤《恭平起きてる?》
『んー、起きてるって、』
佐藤《暇やねん!》
『うん、俺も暇暇』
佐藤《嘘つけ、さっきまで寝よったくせに》
『ごめんなさい、はい、起きてます』
佐藤《絶対寝てるやん、
てかもうほんまに聞いて恭平》
『聞いてる、あなたが
ピーマンになった話よな、うん』
佐藤《は?(笑)
まじで寝てんやん》
『聞いてる、、、』
佐藤《もーじゃあそのままでええから聞いて、
昨日な?こーちゃんがコージーコーナー寄って
帰るわーって連絡してくれたからケーキか何か
買ってくるんかなって思って待ってたんよ。
そしたら手ぶらで帰ってきて。え?って
思って聞いてみたらギフト買ってお母さんに
コンビニで郵送したんやって。母の日》
『へぇ、、、あなた康二くんのママさん以下』
佐藤《ねえなんでここだけ
しっかり聞いてるの?なきたい》
『欲しかったなら言えばよかったやん』
佐藤《もう!!!
そんなド正論が欲しいちゃうねん!》
『じゃあ、、、俺が食べてやるよ?』
佐藤《なにを??????ケーキを?Why?》
『表参道のプリン食べたい、、、』
佐藤《あ、もうこいつダメや。
ごめんなさいうそです作り話です》
『なんとなくそうかなって思った』
佐藤《絶対うそやん!笑笑》
『だって康二くんがあなたに
手土産持って帰らない日なんてないやろ』
佐藤《…あー、、、それはたしかに。
最悪コンビニでアイスぐらいはくれるわな》
『惚気聞くぐらいなら寝るでー』
佐藤《うぇええ、あ、じゃ恭平最後に一言!》
『おやすみ』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!