side:佐藤
ご飯も食べ終わって室にお風呂に
入ってもらってその隙に私は布団を敷く 。
いやなんでノリ気なんやろ私 ←
室「 風呂上がったd … え 、
結局俺この部屋で寝るん?」
『 え 、逆に寝ないん?』
室「 … 」
『 へ???』
室「 … いや 、うん 。寝よか 」
『 おう???』
え、なになに???変な室 。
頭おかしくなったん????←
『 三十路のおじさんが体
痛めるとあれやしベット使ってええよ 』
室「 いやまだ20代!」
『 それ言ってられんのもあと1.2ヶ月やぞ 』
室「 もう30歳なんかあ 、、、」
『 まあ 、20代やしどっかの誰かさんとは
違ってアクロバット健全やから平気やな 』
室「 軽く淳太侮辱してる!笑 」
『 してへんしてへん 。じゃあおやすみ 』
室「 ん 、おやすみ 」
『 ……… って寝てるわけないやん 』
室「 いやそれ思った 」
そんな簡単に寝れたら苦労せえへんのよ 。
目がピンッピンで閉まる気せえへん ( )
閉まったとしても10秒もたへん 。
私は寝返りをして室の方を向いた 。
室は 、、、なんか天井に手伸ばしてた 。
『 … 何してん?』
室「 いや … 届きそうなのに届かないものって 、
成長したら届くようになるんかなって 、、、」
『 ポエム?きっしょ 』
室「 お前ほんまうるさいねん 笑 」
『 … まあ分からなくもないけど 』
室「 ん?」
『 … なにわ男子 、たくさん推されてんのに 、
デビュー出来そうなのに一向に出来ひん 。
もっともっと成長せんとあかんのかな … って 』
室「 せやなあ 。まあそもそも俺は俳優業で
もっともっと頑張らなあかんけどなあ 」
『 目標は?』
室「 文一くんみたいになる 。以上 」
『 極端やな 』
室「 あなたは?」
『 デビューする 。以上 』
室「 人のこと言えへんやん 」
『 だってこれ以外思いつかへんねんもん〜 、
しかもその夢の責任も年々重くなってっとるし 』
室「 夢の責任?」
『 おん 。最初は自分の為にデビューしようって
思ってん 。だけど柊真が辞めて 、柊真の分を
無駄にしないためにも絶対デビューするんや
って思うようになって 。そんで紫耀と廉が東京で
デビューして後輩に先越されて 。でも紫耀と
廉が東京で頑張ってるためにも私もデビュー
してやろうって思うようになって 』
室「 … 」
『 向井が東京に行くことになって 、
頑張ってる向井に負けないためにも
デビューしようって思うようになって 。
室が俳優の道を進むことになって
関西を任せられた分 、またデby わっ 、?!』
いきなり布団がパサッと開いて風が入り込み
なにかと思ったら急に暗くなった 。
いわゆるなんか抱きしめられてる状態 。室に ←
いやいや暑苦しいやんなんで入ってきたん ←
『 え 、ちょ 、はn 』
室「 そんな抱え込まんでもええから 」
『 え … ?』
室「 あなたの好きなようにやったらええ 。
確かに誰かのためにってことは大切やけど …
背負い 、すぎるのも、意味、な、i … 」
『 … 室?おい?室?』
室「 … ス-ッ 」
『 いや眠かったんかー 、、、い 』
なんだか室に抱きしめられてると落ち着いて 。
そのまま私も寝てしまった 。朝起きたら
他の奴らが怖い顔してたのは知らんぷりぷり〜 ←
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。