side:佐藤 (( 会見当日
… なんか怖くなってきてもうた 笑
今は会見前の控え室で待機中 。
1人で東京に来るなんて数回しかないし
ましてや1人で東京で表に立つなんて初めてやし 。
1人 、、、1人なあ 、、、ぼっちかあ 。
… こーちに電話しよ 。寂しい 、笑
" プルルルップルルルッ "
「 はいっ?!?!」
『 出るの早 』
髙地「 テレビ前でずっとスタンバってるから 笑
それでどうしたの?今更になって怖くなった?」
『 ちゃうし 』
髙地「 図星でしょ〜?笑 」
『 ほんまにちゃう!』
髙地「 素直になれよ 笑 」
『 切るぞ 』
髙地「 黙ります 」
『 … ただ寂しくなっただけ 、』
髙地「 えっ … なにそれ超可愛いじゃん!」
『 やっぱ切るわじゃあ 』
髙地「 え 、ちょ 、ごめんって!笑 」
『 … 』
髙地「 まあ 、あなたちゃんなりに
伝えればきっと全員に伝わるよ 。
関西ジャニーズJr.のままがいいならそう言えば
いいし東京に来たいなら来ればいいし 」
『 … もし 、もし関西ジャニーズJr.に残りたい
って言ったら事務所に切られるんかな … 。
もう二度とあのメンツで歌えなくなるんかな 。
もう二度と 、、、関ジュと笑い合えないのかな 』
髙地「 その時は俺がきょもほくとかメンバー
連れて社長に訴えに行くから安心して!」
『 … ふっ 、ほんまにありがと 、』
髙地「 どういたしまして 。
また辛くなったらいつでも電話して?
愚痴ぐらいならいくらでも聞いてあげる 笑
… っと 、やべ 、北斗来るわ 。じゃあ切るね 」
『 おん 。ばいばい 』
私なりに思いを伝える … 私なりに ……… 。
っし 、頑張るか 。未来の関ジュの為にも 。
勢いよく立ち上がりスーツに身を包んだ 。
表には記者やらカメラマンやらが大勢おる 。
大丈夫 、大丈夫大丈夫 。1人じゃない 。
関ジュ全員で撮った写真をポケットにしまい 、
私はフラッシュを浴びに表へと出た 。
" パシャパシャパシャパシャ "
『 … 本日はお集まり頂きありがとうございます 。
どんな質問にも答えていきますので
順々に質問等をお願いします 』
記者A「 佐藤さん!ジャニーズJr.の
HiHi Jetsに入るとは本当なのですか?!」
『 それも今回の会見でお答えします 。
その質問は後回しでも大丈夫ですか?』
記者A「 構わないです 」
『 ありがとうございます 』
記者B「 佐藤さん!佐藤さんにとって
関西とはどのような存在ですか?」
『 …… 私にとって関西は 、、、
.
.
.
仲間であり 、ライバルであり 、家族であり 、
良き友であり 、一番信頼できる仲間です 』
仲間だけじゃない 。ライバルだけじゃない 。
家族だけじゃない 。良き友だけじゃない 。
全部 、全部関西は当てはまってるんや 。
だってそれほど大好きだから 。
関西の絆舐めてもらっちゃあ困ります 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!