第142話

もう嫌だ
14,477
2019/04/21 13:33





side:佐藤
















林「 いやだからと言ってなんで俺の家なん 」



『 家に帰りたくない 』








































大西が出て行った空気に耐えられずわたしも


出て行ったけど 、どうせ家に帰ったって西畑が


絶対押しかけてくるから真鳥の家に避難した 。


簡単に事情を説明したら入れてくれた優しい ((

























































林「 大吾と喧嘩して気まずいから
帰りたくない 、でほんまにあってるん?」



『 合ってる合ってる 』



林「 … 」



『 … 』



林「 … 」



『 ……… レッスンサボった 、』



林「 なんで?」



『 これ以上 、練習すると売れるから 。
売れるとみんなわたしの前から消えてくもん 、
だったら練習しないで売れない方がええし 、』



林「 あなた 、」



『 わかっとる 、そりゃデビュー
したいしもっと踊りたいし歌いたい 。
でも怖くて足がすくんで動かなくて 、』



林「 … うん 」



『 っもう 、どっちの道に
進めばええのかわかんなくて 、』



林「 … それを 、解決するのが仲間やろ?」



『 … 』



林「 ほれ 、きっと
今頃探しとるから行ってき!」




























































真鳥にも無理やり家追い出された 。くそっ 。


あー 、今頃きっと探してる ……… か 。


だって藤原怒ってたやん絶対探してへんもん 。


もう嫌や 。逃げたい 。軽くなりたい 。


そう思っててると 、頭のつむじに


ポツンッと何かが当たった 。





















































『 …… さいっあく 、』























































その途端ポツポツポツと降り始めて


ザーザーのスコールが始まった 。雨だ 。


家まで帰るか 、どうするか 。


ふと 、目に止まったのは懐かしい公園やった 。


… よし!家まで帰るのめんどいし雨宿り決定!


少し小さくて丸いドームの中で


雨宿りをすることにした 。


それにしても 、急に眠気襲ってくるなあ … 。










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