第544話

アイドルは、ヒーロー
5,427
2021/08/07 13:15








side:佐藤












12月30日、大晦日の前日。


去年のままやったらジャニーズのみなさんと


カウントダウンのリハやからワイワイしてる時。


けどこのご時世もあって各々中継を繋ぐ感じで


おまけに今年のジュニア出演は見送りやと。


ということで皆さんこんにちは。


私、佐藤あなた。絶賛暇しております。


………というわけではなく、事務所に


引きこもっております。ニートです。違います。


年末って忙しいねん!引き継ぎとか更新とか


その他諸々!書類を黙々と書いてます…。


あそこのよくYouTubeとか島TVで登場する


丸いテーブルにソファーがあるとこ!きもち!





















"コンコン"(机を叩く音)



『………っあ"〜〜〜首痛い〜〜〜、
つかれたむりしぬ鬼マネージャー…(伸びる)』



芳川「は?明日が〆切やのに今日この日まで
なんも書かへんかったお前が悪いんやろ?
俺毎日のように書け言うてたねんけど、何か」



『…』



芳川「睨まれてもなんもこわないわ」



『知っとる?4日後大阪でライブなんやで私。
なんで自分こんなところにおるんかな?』



芳川「だから自分のせいやろって。
しかもこの後お前打ち合わせな」



『、、、もうだめや。やる気なくした…』



芳川「さっきそこで櫻井くん見かけたで」



『ほんま?!それはよゆえ?!(立ち上がる)』



芳川「いやおい行かせるわけないやろ」



『ぬん?!?!?!』



芳川「アホちゃう?まだ終わってないやん」



『終わった!終わったもん!』



芳川「終わってないやん」



『目腐ってるんちゃう?!
これのどこが終わってないねん!』



芳川「そっくりそのままお返しするわ!
これのどこが終わってるんですか?
しかもお前これ生年月日間違えて、あ」



『っも〜〜〜そんなんどうでもいいやん!
会いに行かせて?!お話させて?!?!
わたしの愛しき櫻井くんと、!!!!!!!』



「はーい?呼ばれました?」



『ぬん?!?!?!(2回目)』




















いきなりわたしの後ろから首をにょきっと


出してきた神様、、、いや仏様、、、櫻井翔様。


メガネにマスク、色々隠れてるはずやのに


オーラが隠しきれてないねんけど、、、?!


こ、神々しいっ。眩しいっ。見えへんっ。






















櫻井「この子何してるの?」



芳川「ほんまに気にせんといてください」



『久しぶりの櫻井くんが眩しいです、、、』



櫻井「あははは最近会えてなかったからね(笑)
今日は何してたの?リモート?」



『いや鬼芳川に監禁されてました』



芳川「(目で圧)」



『明日提出の書類を書いてました!!!』



櫻井「終わらせなよ(笑)」



『えーん、、、終わりませんよこの量、、、』



櫻井「手伝おっか?」



『え!!!』



芳川「いやほんまにこいつが悪いんで!!!
すんません櫻井くん休憩中のところ…」



櫻井「いやいや。俺もスタッフさんに
あなたちゃんいるって聞いて会いたくなって
来ちゃったし、あと10分ぐらいはお話できる
かな〜って思ったんだけどお邪魔だった?」



『いやいやいやいやいやぜんっっっぜん?!
むしろおるだけで捗れるんで!こんな書類
ぱぱっと終わらせます!な?!ヨッシー?!』



芳川「…いうたな」



『イイマシタ』




















櫻井くんの飲み物買ってきます。っていうて


出て行った芳川マネ、やはり気が使える。


ただ櫻井くんと2人っきりってめっっっっちゃ


緊張する!!冬なのに汗ダラダラやねんけど!


やばい、厚着しすぎた???????




















櫻井「………あなたちゃんさあ〜、」



『っはぃ、い?!?!』



櫻井「あ、手止めちゃうねごめん」



『あ、いや全然!!!私話しながらでも
櫻井くんの顔拝めながらでも書けるんで!!』



櫻井「すごいズレてるけど大丈夫そう?
それ更新契約の大事な書類だよね?(笑)」



『、、、大丈夫です、シャーペンなので☆』



櫻井「準備がいいなあ〜〜〜(笑)
あ、で。話なんだけど」



『はい!』



櫻井「こんなこと自分で言うのも
あれなんですけど、…俺のどこが好き?」



『、、、え?』



櫻井「…や、ごめん今のやっぱ無し。
俺のカッコ良いところってどこだと思う?!」



『え!え!え?!待ってくださいね、今脳内で
失礼な内容に言葉を変換してる最中ですので』



櫻井「え?(笑)」



『…やっぱ顔?いや唇ももちろん素敵だと
思いますし眉、鼻の筋、もちもち頬、輪郭、
全て整っていて美しいのなんの。内面で
言うとやはり人とは違うものを作り上げてく、
後輩が続いていけるようにいろんな道を
作り上げてくださるところが本当に
カッコ良いなと全力で思います!!!!!!』



櫻井「おお?!(笑)」



『私がその作ってくださった
道を通れているかは分からない、ですけど、』



櫻井「…」



『櫻井くんはわたしに夢を、居場所を
与えてくれた存在なので。カッコ良いところは
全部、といいますか。お芝居をしている
櫻井くんもいいですし、キャスターをしている
櫻井くんもめっちゃいいです。…と言うことを
踏まえた上で、やっぱり、メンバーのみなさんと
一緒にいる時、嵐の、櫻井翔くんでいる時が
わたしは一番カッコ良いなと思っています。
これからも、ずっと。私のヒーローです!!』



櫻井「…ふふ、そっか」



『…っなんかこんな話してたら
泣けてきちゃいました、(笑)』



櫻井「え、うそ?!大丈夫?!」



『だ、だいじょ、、、うぶじゃないです(泣)
櫻井くんとっ、一緒にカウントダウンで
歌いたかったんですよっ、もっと、もっと
同じステージ立ちたかったのに、』



櫻井「うん、うん」



『…っまた、櫻井くんが、嵐さんが
ステージに戻ってくる頃には、もう私
デビューしてます!!!誓いますわ!!!泣』



櫻井「大きく出たな!(笑)
いやでも絶対するだろ!(笑)」



『紅白の司会も24tvのメインパーソナリティーも
5大ドームツアーもやってのけますから!!泣
だからっ、だから!…また、いつか。同じ
ステージに立って、同じ景色が見たい、です』



櫻井「………うん、約束。絶対、ね」



『絶対っすよ?!言いましたからね?!泣
指切りしますか?!?!?!?!大号泣』



櫻井「あはははっ(笑)針千本はこわいから〜
じゃ〜嘘ついたら慰めでご飯行く?」



『慰めやなくても行ってください…。
んん"、まあいいです。結びます。
とにかく私は明日は絶対オフにしなきゃ
あかんのでこの資料絶対仕上げます』



櫻井「明日?あ、配信か、
ありがとうございます(笑)」



『私の中の嵐の、櫻井担は活動休止なので』



櫻井「俳優やキャスターの櫻井担は
変わらず活動してくれるんだ?」



『当たり前です。リアタイ録画ダビング。
最低3回は見る。私の掟です』



櫻井「流石、アニキ会裏ボス(笑)」






















体感的にはほんま発表されてから


1日しか経ってないような感覚やけど、


どうあがいても嵐さんが決めたこと。


後輩の私が、ファンの私ができることは、


ただひたすら、大好きな背中に追いつくこと。


なんかどっかの噂で東京Jrの子がバックに


着くらしいけど羨ましいとか思っとらんし?!


大丈夫。"いつか笑ってまた再会そう絶対"!













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