side:佐藤
『 あ!ちょ 、長尾速いて!!!』
長尾「 はははっ!追いつけるもんなr
アアアアアアアアアア"!!!!」←
『 っWWWWWWWWWWW
私が1レースの時に置いてったバナナ
踏みやがったWWWWWWW 』
長尾「 くっそ 、、、喰らえ!赤甲羅!」
『 どぅわ!!!!!!ざけんなおい!笑 』
あ 、どうもー佐藤です 。
ただいま男子高校生とガチでマリカーしてます 。
大人気ない?そんなん知らんもーん!!!
速度アップのやつ使ったけど結局長尾には
追いつかなくて2位通過でゴールした 。
その途端にバシンッと頭を誰かに叩かれて 。
ビックリして長尾の方を見ると長尾も
叩かれたらしく 、頭を抑えていた 。
その後ろにいたのはおじさんやった ( )
『 おじさん痛い 』
「 誰がおじさんや 」
長尾「 うぇ、!!龍太くん!」
室「 お前ら丸聞こえやねん 」
『 ちょっとテンション爆上げで 』
長尾「 楽しかったんでつい 」
室「 人様の迷惑にならん程度でな?
てかお前ら2人とか珍しない?」
長尾「 デートなんで ♡ 」
『 ちゃうわ 。遊びに来ただけ 』
室「 ほーん 」
『 てかお花摘みに行って来るから
おじさん長尾といてあげて 』
室「 だからおじさん言うな!」
2人のところを後にしてお花を摘みに出かけた ( )
つかなんでお花を摘むって言うんやろ謎やわ 。
え?どうでもいいって?さーせん 。
スッキリしてからゲーセンに戻ると
そこには長尾しかおらんかった 。
『 あれ?室は?』
長尾「 龍太くんツレの人と
来てたみたいでもう行っちゃいました 」
『 あぁ 、そう 。ってこれ、!!!!!』
長尾「 へ?」
『 これ!このシロクマ可愛いやろ?!
私めっちゃ欲しかってんこのキーホルダー!』
長尾「 … っあー!通りで見たことあるなって
思ったら練習着のTシャツのクマですか!」
『 そうそうそう!可愛いやろ?!』
長尾「 ん〜〜〜まあよく見れば 、、、」
そう言いながらチャリンッ、と100円玉を
入れた長尾 。え?嘘やんイケメンすぎん?
取ってくれるん?!神やない?!?!
長尾「 何そんな期待してんですか?」
『 え … ?取ってくれへんの … ?』
長尾「 、、、やめてください 。
バリ緊張するんですけど 」
『 頑張れ頑張れなーがーお!』
長尾「 あーうるさいうるさい 」
私が騒いだせいか 、長尾が下手やったのかは
知らんけど1回目は失敗 。2回目 、慎重に
ゆっくりボタンを押すと 、コロンッと落ちた 。
っしゃあーーーーーーー!!!!!!!
きたーーーーーーーーーーーー!!!!!!!
長尾「 … はい 、!」
『 うっわぁ … 長尾がイケメンに見えた … 』
長尾「 過去形なんですか 」
『 ううん 、現在形や現在形 。イケメンです 』
長尾「 んふふ 、
タピオカ奢りの券と交換でいいですよ 」
『 待って前言撤回 』
200円でこれ取ったのにタピオカ500円前後って
卑怯すぎん?流石にキツイやろ 。長尾最低!
とか言いながらも次の日のレッスンで鞄に
シロクマのキーホルダーが付いていたのは
ただの気まぐれってことで 笑
これからはもっと長尾にも構ってあげよう 、
そう強く思った日でした 。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。