『 作間くん 、』
作間「 … はい 、?」
『 … 探しに行ってどうするん?』
作間「 っそれは 、、、」
『 同罪の君に 、
何か出来ることがあるとでも思ってるん?』
作間「 、、、ない 、と思います 、けど!」
『 いやある 』
作間「 へ 」
猪狩「 エッ 」←
井上「 あるんだ … ( ) 」
髙橋「 ……… 」
『 数歩だけ進めてるんとちゃう?
橋本くんよりかは作間くんの方が 』
作間「 … 」
『 この前まで崖這い上がってて
いきなり地面に落っこちたのと一緒や 。
他の3人はギリギリそこらへんに生えてた
枝に引っかかってなんとか持ちこたえてるけど
橋本くんと作間くんは暗闇のどん底 。
何も見えなくて誰も信用出来なくて
自分しか信じられへんねん 』
全員「「 … 」」
『 そこから作間くんは頑張ろうと手探りで
崖を這い上ってる 。そして途中で橋本くんが
何もせずに寝っ転がってることに気づいてん 。
そのまま放っておいて上に行くこともできるし
下に降りて助けることも出来る 。
作間くんは下に降りて助ける派なんやな?』
作間「 まあ 、、、」
『 でも下は真っ暗やねん 。何も見えへん 。
何も持ってない君に 、何が出来る?』
作間「 ……… 」
『 … そう言うピンチな時ほど 、
人は強がりたくなんねん 。枝に引っかかった
仲間がわざわざ降りてきてくれてるのも
知らずに1人で試行錯誤したがる 。
なんで 、なんで助けてって言わへんの?』
作間「 、! 」
『 あたしも頼らんタイプやから
気持ちはよく分かるねんけどな 笑
もし 、もし井上くんが懐中電灯持ってたら
照らせるやろ 。髙橋が食料持ってたら何日も
頑張れるやろ 。猪狩くんが縄持ってたら
みんなで協力し合えるやろ 。… 仲間がおるん
やから 、こういう時こそ頼れ 。作間 』
作間「 っ 、、、」
猪狩「 … 2回目
落っこちたらもう助けねーぞ!笑 」
井上「 全く 、寝てる
はしもっちゃん回収しに行きますかっ 」
髙橋「 … おうっ 、笑 」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。