第387話

事故
11,883
2020/01/13 05:24







side:末澤










今日は京セラ公演2日目 。


みんな客席に降りて元気に歌っとった 。


事件が起きたのはその時やった 。


俺が通路側を登ろうとして曲がった時 、


上から人が降ってきたんや 。


……… は?人??????


その人は階段から転げ落ちてきて俺の目の前で


すっっっっっごい決めポーズして止まった 。


いやいや 、お前めっちゃガコガコ言うてたやん 。






































『 ちょ 、あなた?大丈夫か?』



佐藤「 、、、」



『 おい 、生きてへん?!あなた?』



佐藤「 ……… っ大丈夫 、へへっ 、」




















































俺にピースしながら笑うあなた 。絶対嘘やん 。


反対の手は腰抑えてるし、ぶつけたやろ 。


でもあなたが階段踏み外すなんて有り得へん 。


チラッと上を見上げると15段目あたりに


ケラケラと笑ってスタッフさんに


引っ張り出される奴がおった 。… あいつか 。


俺は溢れ出る怒りを懸命に抑えながら


あなたのことを支えて立たせた 。


周りにいるファンもチビジュも心配そう 。

























































佐藤「 … 末澤 、顔こわいよ 」



『 ……… アホ 』



佐藤「 んへ 、ごめんごめん 、こけた 笑 」



『 こけたレベルちゃうやろ 。
ほんまに大丈夫か 、?』



佐藤「 んー 、平気!いける!」



『 無理すんなって 』



佐藤「 大丈夫やし 、
たかが数段落ちただけやから 」



『 ちょ 、おいあなた 、』



佐藤「 手当は後で 、こんなもん余裕!」

























































そう言ってさっきの痛みが


無かったかのように走り出すあなた 。


… ほんまに 、あいつ強すぎるやろ 笑


その曲の時は1回も痛い顔をせず


乗り切った 。… けどはけた瞬間安定の 、笑




























































佐藤「 ……… ったいたいたいたいたい 、泣 」



福本「 俺大晴?」



佐藤「 ほんま福本黙れ 、泣 」



大橋「 あなた!!!!大丈夫?!?!
イヤモニで凄い音聞こえたけど、!!!」



佐藤「 っおおはしぃ 、、、泣 」



高橋「 どこ痛めた?足?腰?腕?」



道枝「 スタッフさん腰言うてた 、」



藤原「 あなた 、何があったか説明できる?」



佐藤「 っ 、、、(首をブンブン横に降る) 」



大西「 … せーやくん 、誰か覚えてます?」



『 あー 、分からんけど女っぽい 。
スタッフさんにつまみ出されとった 』



長尾「 この後は流石に … 」



佐藤「 っ出る 、出るから 」



西畑「 … あなたごめんな 、」



佐藤「 はちょっ 、」






























































大吾があなたの服を捲り上げた 。


やだー 、西畑くんえっちー 。


と思ったんのも束の間 、あなたのいつもの


白い肌からは一変 、濁ってる青紫色の青タンが


堂々と存在したった 。これ骨いってるって … 。


























































藤原「 … (ツン) 」



佐藤「 い"っ 、!!!!泣 」



長尾「 ちょ 、これ絶対折れてますよ 、!」



佐藤「 大丈夫 、!!!平気やから 、」



大西「 あなたちゃん流石にこれは病院 … 」



佐藤「 終わってから行く 、
な?それでええやん 」



道枝「 悪化しちゃいますよ 、
踊れなくなってまう 、、、」



佐藤「 … それは 、嫌やけどまだ後半分も!」



高橋「 あなた 、行こ 」



佐藤「 … 絶対嫌 、」



大橋「 あなた〜〜〜〜 、
俺ら心配やねん 。なあっ 、病院行こ?」



佐藤「 この公演は乗り切りたいねん 、!!」



西畑「 ……… 本気で出る気あるん?」



佐藤「 ある 、めっちゃある 。だから 、!」



西畑「 ……… 分かった 」



『 … 大吾 、』



西畑「 分かってます 。俺がサポートします 。
セトリ管理してるんで調整しときます 。
……… なんや 、あなたその顔 笑 」



佐藤「 いや 、、、意外だなと思って 」



西畑「 はあ?意味わからん 笑 」























































一瞬にしてその場をまとめた大吾 。


… 俺も昔はああなりたいって思っとったけど


あなたが嬉しそうやからやっぱええわ 、笑


俺は俺なりにあなたを支えられれば 。


そう思い 、頭をくしゃっと撫でてやってから


俺は違う仲間の元へと向かった 。




























( 長尾「 なぜ僕の頭?????」)

( 西畑「 (めっちゃ爆笑してる) 」)

( 藤原「 え?何見てへんかった 」)

( 大橋「 え?!どしたん?!笑 」)

( 高橋「 末澤くん超華麗に去って行きました 」)

( 佐藤「 私の頭撫でた気でいたんやろ 」)

( 道枝「 末澤くん撫でたの長尾の頭 … 笑 」)

( 大西「 っはー 、お腹痛い 、爆笑 」)

















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なんか違う!!!!!ごめんな西城秀樹!!






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