第368話

好きじゃない
9,185
2019/12/31 09:08







side:高橋











大好きな匂いに誘われて目を開けた 。


目の前にはただの壁 。俺はベンチに座っとった 。


あれ … いつのまにか寝てたんや … 。


体を動かそうとしても動かへん 。


てか俺の頭になんか乗ってる 。


……… なんで隣にあなたおんねん (笑)


あなたが俺のこと座らせてくれたんかな 。




















































『 、、、あなた 、』



佐藤「 … zZ 」



『 あなたー 、部屋もどろーや 、』



佐藤「 … zZ 」



『 ん〜〜〜〜〜 、、、』






































































実際俺も寝起きやから眠いし


このままでもいっかなって思ってんけど


廊下くそ寒いねんな 。戻りたい 。


どうしようか悩んでると足音が聞こえてん 。
















































「 … っうわ!!!!!!!!はっ 、!!!」



『 わぁ 、丈くん … はざます 』



藤原「 おまっ 、はあ?!なんしとん?!」



『 流石に夜中なんで静かに 、、、』



藤原「 いやまあ確かに3時やけど … は?」



『 気づいたらここで寝てました 、笑 』



藤原「 アホちゃう?あなた呼びに行ったん
ちゃうの?なんで2人してここで寝てんねん 笑 」



『 いやー 、俺はベンチに
座った記憶ないんすけどね 笑 』



藤原「 お前もう重症やん 」



『 はは 、丈くんは自販機ですか?』



藤原「 ちょっと喉乾いて 」



『 じゃあコーラで 』



藤原「 誰も奢るなんて言うてへんやん 」

























































とか言いつつ奢ってくれる


丈くんは僕の好きな先輩です ♡


あなたの分も買ってくれて


部屋まで運んでくれた丈くん 。


ガキははよ寝ろって言われたけど


まじガキちゃうから!もうすぐハタチ!!!






































































佐藤「 … んぅ 、、、」



『 あなた?… 起きた?』



佐藤「 … zZ 」



『 、、、』



































































不細工な寝顔ですら好きやと思ってしまうのは


もうきっと手遅れの合図 。


せやけどこの触れるだけのキスは


なんの感情もこもってないって言い聞かせな 。


自分の気持ちにブレーキかけんと


あなたを1人にしてまうから 。


俺の好きは 、好きちゃうねん 。… ん?


まあ意味わからんけどそういうことやねん 。うん 。












プリ小説オーディオドラマ