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なにわ男子の紅一点 、佐藤あなた 。
関西について一番想いが熱い子だ 。
佐藤「 やっぱり関西でデビューするなんて
そう簡単に出来ることじゃないんですよ 。
私が前に出てる間、辞めてく人は何人もいたし 。
どんなに頑張っても報われない時なんて
いくらでもあった 。でもそれでも頑張った 。
アイツと約束したんです。てっぺんとったるって 」
佐藤は2002年に入所 、とかなりベテラン組 。
当初オーディションに受かった人数は17人ほど 。
でも現在事務所に残っている同期は
ジャニーズWESTの桐山 、濵田 、
そして関西ジャニーズJr.の室と林しかいない 。
10人以上の人が辞めて行ってしまったのだ 。
佐藤「 どんどん同期が減ってって 。
今度抜けるのはあたしやったらどうしようとか
あたしも抜けなきゃいけへんのかなとか
ネガティブなことしか思えへんかったんです 。
でもそんな私を変えてくれたんですよ 。アイツは 」
ネガティブな佐藤を変えてくれた人物 。
それはかつて 、2012年にKing of 関西として
共に活躍し 、ずっとシンメ・トリーの存在で
いてくれたという元Jr.の金内柊真だった 。
佐藤「 柊真が〜 … 2009年?入所で 、
かなり後輩なんですよ 。同い年やけど 笑
高校の3年間はずっと一緒にいましたね 笑
あと西畑と現ジャニーズWESTの小瀧と!
私にとっての青春でしたねあれが 笑
だって4人全員同じクラスですよ?!
3年2組でまあ席は小瀧の隣やったんですけど 笑 」
金内のことを喋っている佐藤は嬉しそうだ 。
よほど彼がかけがえのない存在だったのだろう 。
佐藤「 西畑は小中高で一緒なんですけど
違う感じで柊真は落ち着くっていうか 笑
私がネガティブなこと言ったらそれを上回る
感じで陽気な言葉で返してきて 。
最初はクソうざかったけど慣れてきたら
ほんまにその言葉が励ましになってて 。
柊真がいなかったら私根暗になってましたもん 笑
それは西畑も小瀧も一緒で 。
柊真相談所みたいなの出来てたんすよ!笑笑 」
小さい頃からジャニーズに入っていた佐藤 。
ジャニーズの人はみんながみんな青春を
感じていない 、というわけではなさそうだ 。
佐藤は4人で過ごした高校生活 、
そして関西ジャニーズJr.で過ごしたこと自体が
青春なのだと語っていた 。
佐藤「 好きだったから 、大好きだったから
いなくなるのはほんまに辛かったし 、
泣きたかったし行かないでって思った 。
でも夢叶えてほしいっていう思いもループして 。
ちょうど同時に平野紫耀と永瀬廉も東京行って 。
実はね?私も東京行けって言われてたんです 。
でも行けなかった 。いや 、行かなかった 。
柊真が夢叶えるなら私も夢叶えないとなって 。
… 私の夢は 、" 関西ジャニーズJr. " で
デビューすることですから 、!!!!」
思い切ってカメラのど真ん中でそう言う佐藤 。
彼女は辞めていった人たちの気持ちをどれほど
深く背負って頑張っているのだろうか 。
佐藤の話によく出てきた 、
なにわ男子のセンターの西畑大吾に聞いてみた 。
西畑「 俺とあなたって 、3歳?2歳?
いや多分生まれた時ぐらいから一緒なんですよ 。
俺の方が1日だけ生まれるの早かったけど 笑
昔っから双子のような感覚で生きてきて 。
俺が事務所入ったのも半分あなたの影響っす 笑
あなたが辛い時はずっとそばにいたし
悪いことやってた時はちゃんと叱ったし
みんなには夫婦か!なんて言われてました 笑
あなたが頑張ってるのなんて多分俺が
一番知ってる 、なんて昔は思ってたけど
最近 、みんなあなたがあなたがって 笑
俺のあなたなのに!!なんて多分口が
裂けても本人の前では言えないっす 爆笑wwww
まあでもこのなにわ男子って言うグループが
出来た今 、頑張り時ですよね 。いつも以上に 。
俺はみんなとデビューしたいから 笑 」
それぞれ抱いてる思いは違えど 、結論的には
" 関西ジャニーズJr.としてデビューしたい "
という想いが繋がっているみたいだ 。
小学生から20代後半までいる関西ジャニーズJr. 。
誰がデビュー出来るかなんて分からない
過酷な状況で頑張っている子たちを
これからも見守り続けたいと思った 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。