第511話

尻尾振っていいのは俺にだけ
7,712
2020/09/23 14:12







side:向井














きっとあなたが俺の後追ってきてくれるやろ


と思いながら自販機の前で待つこと10分。


、、、これはー、もうー、康二くん怒った。


今頃めめとかとイチャラブしてるんやろ!


うわ!死ぬほどないわーむりだわー


泣くわー病むわーなに自爆してん自分。


ため息をつきながらとりあえず


飲み物を買って楽屋に戻る。べ、別にいちごオレ


あなたのためちゃうしラウールのためやし?



































『…』



"ガチャ"



『ふっかさああああああa、、、あれ?』



佐藤「おかえりー」



『え?』



佐藤「みんなスタッフさんに
呼ばれて撮影行ってしもたで」



『…え?』



佐藤「こーちゃんが戻ってくるまでの
お留守番やったからほなわたしも戻るなー」
















































しらーっとした顔をしてすたこらさっさと


俺の横を通り過ぎようとするあなた。


…なんか俺ばっか好きみたいで嫌や。


そう思ってあなたの腕を掴んで引き止める。


あなたはどこかニヤニヤしたような顔で何?


なんて上目遣い。ああもうほんま調子狂う…。











































『…めちゃめちゃちゅーしたい』



佐藤「は、いやや変態」



『なんでなん!めっちゃちゅーしたいの!
ほんまかわいすぎんなんなん!!!!!
いみわからんむかつく!!!あほ!!!!』



佐藤「え?怒られてるのわたし?」



『他の男に尻尾振んなあほ!!!!』



佐藤「振ってへんて」



『ふっかさんもう目が完全に
ロリコンやったもん、、、』



佐藤「ロwリwコwンw」



『………あなた、俺のことすき?』



佐藤「…にんじんよりかは好きやで」



『それあなたの嫌いな食べ物
ランキング最下位やん、、、』












































やばい、これ以上変なのくらったら俺の


メンタルが持たへん、、、って思ってたら


いきなり腕を引っ張られて自然に前屈みになる。


それから唇に柔らかい感触がきて、耳に


ほんまはチャンジャより好き、やって。


………チャンジャとかあなたの好きな食べ物


ランキング上位やで、ほんっま、、、。






































『俺もチンジャオロースよりすき!!!!』



佐藤「え、そんだけ?」



『うぐ、ムエタイよりすき!』



佐藤「もっと」



『カメラよりすき!』



佐藤「もうワンランク」



『龍太くんよりすき!』



佐藤「よし」





































ほんまは龍太くんよりチンジャオロースの方が


すきなんやけどな、、、せやからチンジャ


オロースの時点で喜んでええねんけど、、、。


ま、今日も今日とて、俺の彼女はかわええ!


他の男に尻尾振らんようにしつけとかな…(笑)











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