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第13話

12.





「行ってきますっ」



そう言っていつも通り仕事へ行く北斗に手を振り返す



『行ってらっしゃい』



玄関が閉まるのを確認したら


急いでベランダに出る


下を覗いていると


少し経ってから北斗が出てくる


気づかなくてもいい。


それでもいいから、ずっと見ていたい


ずっと一緒にいたい


今日も気づかないかな、


なんて思いながら


いつも通り見えなくなるまで見送ろうとすれば


くるっと振り向き目が合う



『えっ、、!?』



いつもはそのまま歩いていくのに


なんで今日だけは振り向いてくれたんだろう


私の方を見ると


「ふはっ」と笑い私に向かって小さく手を振る


周りから見れば誰もいないベランダに手を振っている人


に、なってしまうが


それでもこの2人だけの空間が何よりも好きだった



『お仕事頑張ってねっ!』



嬉しくなり


私もつい大きく腕を振って手を振り返す


ふわっと笑ったあと私に背を向けていつもと同じ道を歩き出す


北斗の背中が見えなくなるまで見送る


この時間が何気に大好きだ



「満喫してるね、」

『え、?』



急に知らない声に喋りかけられ


びっくりして振り向く



『誰、?』



背は小さく、白い髪に、真っ白な服


どことなく不思議なオーラをまとった男の子が目の前にたっていた



『見えるの?』

「もちろん!」



私の目を見てニコッと笑いそう答える男の子


私のことが見えている、


おまけに声まできちんと聞こえている


なんでそこにいるのかも


誰なのかも分からない


でも一つだけ分かること


"この子もきっと幽霊なんだ"


足は少し透けていて浮いているようにも見える



『君も幽霊なの?』

「そーだよっ」



当たり前のように答える


私より小さいのに可哀想だな、


なんて無責任なことを思っていれば



「あ、待って、勘違いしてる?」



と、言って


グイッと私の目の前に来る



「俺っ!天国から来たのっ!!
死んだのは何年前だっけ、、?すっげぇ前だから忘れちゃったけどっ、」



そう言ってケラケラと笑い出す


天国から来た?


どうゆう事だ?


混乱する私を見てもっと笑い始める男の子



『え、どうゆうこと?』



混乱したままそんな質問をすれば



「残り1週間になったから伝えに来たの!」



そう言ってまたニコッと笑う



『は、?』



何が1週間なのかもわからないまま


男の子の顔を見ながら固まってしまう