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第11話

10.





堪えていたはずの涙が1粒


頬をゆっくりと伝っていく


悔しい。


ただ、それだけだった


悔しくて悔しくて、


もうどうにでもなれ、なんて


もう死んだやつが何を嘆こうと無駄なのだ



『なんでっ、、なんでっ、、!!』



下唇を痛いぐらい噛み締めるが


1粒流れればもう止まることを知らなくなる


ポロポロと次々に頬を伝っていく


幽霊のくせに涙だけは出るなんて


何も出来ないくせに


求めていないものだけは


幽霊になってもできるらしい



「あいつら、?」

『え、、、、』



隣には北斗が立ってる


さっきまで私が見ていたものを見ながら



北斗「あいつら、?いじめてたの、」



と、私の顔を見ないまま


うるさく通り過ぎていく彼女達を見ながらそう聞いてくる



『まだ寝ててよかったのに』

北斗「ちゃんと答えて」

『え、?』

北斗「あいつらなんでしょ?あなたが自殺した理由」

『違うよ、』



北斗だけには弱いところは見せたくなかった


自分から自殺だと、話しておきながらおかしな話だ


だけど


「あなたの笑顔が見れればいいよ」


なんて、そんなことを言ってくれる北斗に


泣き顔を見せるのは自分のプライドがゆるさなかった


なのに私は今、


これでもかってぐらい泣いている


悔しさと悲しさと自分の弱さに


全ての感情が溢れ出すかのように


心が苦しかった



北斗「じゃあ、なんで泣いてんだよ」



「泣いてないよ」なんて


無理があるぐらいの嘘をつこうとすれば



北斗「はあぁぁぁ、」



少し怒りながら


すごい大きなため息をつく



北斗「俺まじで悔しい」

『え、?』

北斗「なんでこんなに無力なんだろうって、、こんなに抱きしめてやりたいのに出来ないのがすっげえ悔しい」

『っ、、?!』

北斗「俺も幽霊だったら出来んのかな、?痛いぐらい抱きしめれるかな、?」



急にそんなことを言いながら自分を責め始める


混乱している北斗に驚きながらも



『北斗、?』



と言いながら顔を覗く



北斗「大好きな奴を抱きしめてあげることも出来ない自分が情けねぇわっ、」

『え、?』



さっきまでのことを全て忘れるぐらい意味がわからなかった


ピタッと止まる涙


固まったまま北斗のほうだけみると



北斗「ごめん」



と言って私の頭を撫でて


部屋の中へ入っていく


だけど、やっぱり頭を撫でられた感覚はなかった