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第12話

11.



北斗side









何やってんだろう


多分今の自分は情緒不安定だ


あなただってびっくりしてる


でも、本当だった


あなたて出会ってから


あなたの泣き顔を見てから


彼女の切なそうな顔を見る度に


今すぐにでも抱きしめてあげたい


なんて思ってしまう


人間と幽霊だから?


それだけの理由で何も出来ない自分が


大っ嫌いだった


今だって、


何もしてあげれない


"大好き"なのに


好きになった人が幽霊なんて


やっぱり俺は変わってるのか



「北斗、?」



そんなことを考えていれば後ろから名前を呼ばれる



「なんか、ありがとねっ、」

『は、、?』



てっきりこんなに落ち着いていない俺に


「大丈夫?」なんて、心配でもされてしまうかと思ったのに


「ありがとう」なんて


意味がわからない



『何に対してだよ』



あなたに対して背を向けながら


ボソッと呟く



「私ね、こんなの初めてだから」



彼女の方を向けば


またいつもの笑顔で笑っている



「人に好きって言われるのなんて初めてだからさっ、」

『彼氏は、?』

「いた訳ないじゃんっ」



ケラケラと笑いながらそんなことを言うあなたに


嬉しくなるような、


安心したような、


変な気持ちになる



『そっか、』

「うん、だからねっ、すっごく嬉しいの。ほんとに、」

『、、、』

「ありがとね、北斗」



俺の目の前に来てニコッと笑う


さっきまでの泣き顔も嘘のように


俺の大好きな笑顔で笑う



「ほらっ、!今日おやすみなんでしょっ、!」



もう一度ちゃんと伝えようとするけど


あなたは、何となくわかったのだろう


俺を急かすようにキッチンへ移動させ



「今日の朝ごはんはっ?」



なんて無邪気はしゃぎながら


隣で朝ご飯の支度をする俺を見ている


どこか違うようで


でも、いつもと同じような朝だった