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第16話

15.





残り7日。





いつも通り北斗を見送る


誰もいないリビングで


ソファーの上にゴロンと寝転がる


もちろん頭の中はこの7日間について


何をするのが正解なのか


わけも分からないままぼーっとする



"じゃあ。1週間間後に迎えに来るね"



そう言って


天使という言葉がとても似合うような笑顔で笑う


彼の顔が頭から離れない


今までの1週間は嫌になるほど長かった


月曜日になればいつも通り靴はない


雨の日に傘を取られてずぶ濡れで帰ったこともあった


あれほど長かった7日間


でも、きっとこの7日間はとても早いのだろう


気づいたらまたあの天使のような笑顔が目の前にあるんだ


なんで幽霊になってまで


こんなにも不幸なのか


生きていても


死んでいても


私に幸せという言葉はない


前世でどんな悪い行いをしたのだろうか


叶うのなら来世では「幸せ」と思える人生が欲しい


これは贅沢なのだろうか


友達が沢山いて


学校生活が毎日楽しくて


欲を言えば


北斗のような彼氏がいたり


なんて


結局これも妄想で終わるんだ


きっとまた叶わない


それだけでいいのに


たったそれだけが欲しいだけなのに



『はぁぁ』



大きなため息を吐き目をゆっくり閉じる


そっと目を開けると



北斗「でけぇため息」



なんて言って笑う北斗



『え』



目を見開いたまま北斗の方を見ると


テーブルの上に置いてあるスマホを手に取り



北斗「忘れ物」



と言ってこっちを見る



『そっ、、か、』



自分を落ち着かせ


素っ気なく返す



北斗「大丈夫?」



私の顔をグイッと覗き込む



『大丈夫』

北斗「ほんとに?」

『うん。本当。』



北斗の目を見てはっきりと答える


納得していないような顔をすると



北斗「行ってくる」



と言ってカバンとスマホを握り


リビングを出ていく


その背中をぼうっと見送るのも


もうそれほど多くないのだろう