第45話

45 怒り
485
2021/06/02 09:00
▽五条先生視点▽
狐火 茜
狐火 茜
なんでなんでなんで!!
私がこんな汚いところに
いなくちゃいけないのよ!!
五条 悟
五条 悟
おー荒れてんね
狐火 茜
狐火 茜
アンタ…
ここから私を出しなさいよ!!
ここに入るのはあたしじゃなくて
あの化け物でしょ!?!
五条 悟
五条 悟
化物?実の姉を?
狐火 茜
狐火 茜
あんなの姉なんかじゃないわ!!
五条 悟
五条 悟
だとしても化物呼びは駄目でしょ
凛を化物って呼ぶなら僕も化物だね
だって僕最強だからさ
狐火 茜
狐火 茜
最強最強ってその目隠し
つけた変人が最強な訳…
ードンッ

 あっ、やっべ…鉄格子変形させちゃった。
まあ分かってなかったみたいだし
分からせるためだし…いいよね?

 それにこの子は気づいてないのかもしれないけど
ここの死角になる所できみの先輩が怒りをあらわに
してるからそろそろ自分上げ凛下げを
やめてくれないかな

 凛のこと+寝不足+疲れでやばいんだよね。
1回怒らせたことあったんだけど……
それ以上は聞かないでね。
地獄だったからさ。

 あ、この子びっくりしすぎて唖然としてるわ。
あらら。
 「自分は可愛い」なんて言ってた子が
そんなはしたない顔してちゃ駄目でしょ。
五条 悟
五条 悟
それでね。君のお姉さんからさ
伝言を預かってるのよ
狐火 茜
狐火 茜
あんな、ゴミの話なんて…聞きたくない
五条 悟
五条 悟
「私はあなた達のしてきたことを
水に流すつもりはありません。
しっかり反省してください。」
五条 悟
五条 悟
「しっかり反省して
自分のしてきたことに悪いと
思ったのなら謝罪してください。」
狐火 茜
狐火 茜
(あいつ…自分のほうが
上だって思って…!!)
五条 悟
五条 悟
「私はあなた達を殺す事ができます。
ですが、私はあのような仕打ちを
受けましたがあなた達のことを
“家族”だと思っています。」
狐火 茜
狐火 茜
…え?
五条 悟
五条 悟
「今後会うことがあるか
分かりませんがどうかお元気で。」
五条 悟
五条 悟
だってさ。
いや〜優しいよね凛って。
殺されても当然の奴らに
“家族”だって言って僕達に
処刑されないように
お願いしたんだよ?
もちろん可愛い生徒の頼みだから
上の奴らを黙らせて処刑を
なくしてきたから肩身の狭い
思いはするとは思うけど
良かったね
生きる資格をくれたんだよ
君たちがゴミだって言ってきた“人”が。
狐火 茜
狐火 茜
………
 すっかり静かになっちゃった。
いつの間にか恵いなくなってるし…

 多分医務室に行けば会えるでしょう。

 んじゃあまあ…コイツラを帰してあげないとね。

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