第2話

右側が水晶、左側が砂の星。
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2020/11/14 15:52
"Venez m'aider"....!
助けを求める声がした。
俺が動いたのはそれだけの理由だ。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
(誰だろうな)
そんな軽い気持ちで。

せっかくなら持ち物を奪ってやろう
有栖川帝統
有栖川帝統
っ....
身なりからして王族....ここらじゃ見ない感じだな。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
妙に洒落たナリの客人だな。今夜は。
有栖川帝統
有栖川帝統
!!(ビクッ
後ろにあるのは船....どこかから逃げてきたのか
夢野幻太郎
夢野幻太郎
堕ちた先がここじゃツキも落ちたようだな?
有栖川帝統
有栖川帝統
どう言う事だ....?
夢野幻太郎
夢野幻太郎
ここには何もないって事さ。
で?お前はなんだ
有栖川帝統
有栖川帝統
私は剣の星の王。有栖川帝統。
王....ねぇ。やっぱりか
有栖川帝統
有栖川帝統
まぁ、元。と言ったところだがな。
元王様?            笑わすな
夢野幻太郎
夢野幻太郎
元王様?か何か知らんが盗賊には盗賊の流儀があると知れ。
有栖川帝統
有栖川帝統
.....
動けなくなっているな....
まぁ所詮普通の人間だ。
俺はこいつの首にナイフを当てる。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
首が宙に舞うといけねぇ。
有栖川帝統
有栖川帝統
....なぁ。お前。名前なんて言うんだ?
夢野幻太郎
夢野幻太郎
....は?
いや....俺にナイフを当てられてる状況で聞くか?!普通!


馬鹿なのか....?
夢野幻太郎
夢野幻太郎
はぁ....俺は....佐藤哲三。
有栖川帝統
有栖川帝統
哲三か....良い名前だな。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
嘘だよ
有栖川帝統
有栖川帝統
む....嘘なのか....
夢野幻太郎
夢野幻太郎
俺の名前は夢野幻太郎。これは本当だ。
有栖川帝統
有栖川帝統
幻太郎....なんだか綺麗な名前だな。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
そりゃどーも
なんでこんな話してんだ?!おかしいだろ!
もっとこの状況で話す事がだなぁ!
有栖川帝統
有栖川帝統
なぁ....ここはどんな星なんだ?


意外に真面目な事を聞くんだな。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
そうだなぁ....強いて言うなら弱肉強食。

この世界はサディストなPriest達が描くジグソーパズル。
有栖川帝統
有栖川帝統
....
夢野幻太郎
夢野幻太郎
理由も無く、貧富の差で死ぬようなHypnotizeされたHistoire。



そんな真っ直ぐな目で見ないでくれよ....
俺が....やってられなくなる。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
なぁ
有栖川帝統
有栖川帝統
なんだ?
夢野幻太郎
夢野幻太郎
喉元を這いずるこの退屈を殺したいんだ。
有栖川帝統
有栖川帝統
っ!
夢野幻太郎
夢野幻太郎
俺も奪い去ってくれ。メサイア。


なんて。でも、こいつと旅をしたら、暇つぶしぐらいにはなるよな。
楽しみにしてるぜ。帝統。





⏳🔮〜〜ミギガワガスイショウ、ヒダリガワガスナノホシ〜

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