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第1話

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2019/02/07 07:48
-朝

ピピピッピピピッ

耳障りな音で目が覚めた

朝は不思議なもので。

目はぱっちり覚めているのに

何故か起きられない。

母「ーー!」

あぁ。お母さんが呼んでる。

「はーい」

軽く返事をして起きた。

冬の朝は異様に体がだるい。

今流行っているインフルエンザの気がする。

リビングに向かう。

「おはよ」

と小さく言って体温計を手にとった。

脇に挟んで少し待つ。

ピピッと鳴って脇から外す。

36.1℃。

まあ分かっていた。

インフルエンザと思って熱を測るのも

今日で3日目になる。

母「熱あったー?」

「ない。」

母「やっぱりね」

分かっているなら聞かないでほしい。

ああ。だるい。

今日は木曜日。

あと少しで土日に入る。

母「はい、ご飯」

おにぎり2つ。トマトジュース。

朝はお腹が空かない。

おにぎりを2つ食べただけで

少し吐きそうになる。

でも食べておかないと。

今日は3時間目に体育がある。

4時間目の退屈な理科の時に

お腹が鳴るのはごめんだ。

髪をサッと結んで

トイレに行って制服を着て。

歯磨きを済ませた。

バックの中に一つ小説の本を入れ、

家をあとにした。

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