第28話

ま る に じ ゅ う ろ く
608
2018/07/22 02:58
y o u r
y o u r
...え?
ナ カ
ナ カ
よかったら、グクの撮影見に行きません?
y o u r
y o u r
でも、邪魔じゃ...
ナ カ
ナ カ
大丈夫です!
見学しに来ましたって言っておけば
y o u r
y o u r
私、ポージングの練習...
ナ カ
ナ カ
あなたさんは練習なんてしないでしょう?
y o u r
y o u r
うっ...!
ナ カ
ナ カ
一応モデル仲間としては一番身近にいると思ってるので
そう言ってニコリと笑うナカちゃん。
わざとなのかそうでないのか、未だにわからない。
y o u r
y o u r
わ、分かった...
重い足を引きずって撮影場所まできた。
ま、なるようになるかな
- 数 分 後 -
周り「はぁ?!相手役の女の子がいない?!」
メイクサン「そうなんです!待ってるんですけど来なくて...」
カメラマン「っはぁ〜!どうしよっか」
あれ、どしたのかな
ナ カ
ナ カ
なんかパニックになってますね
y o u r
y o u r
え、あ、そうだね
もしかしてグクが倒れた?
いやいやそれはない。だって倒れることを知らない子だったから。
周り「誰か代理の子...」
代理ってことは相手役の子がどうかしたのかな
カメラマン「そこの君!」
y o u r
y o u r
ナカちゃんじゃない?
ナ カ
ナ カ
えっ...
カメラマン「黒髪ロングの子!」
黒髪ロング?ナカちゃんは茶髪ロングだけど
ちゃんと目ぇ見えてるのかな
カメラマン「君、手伝って」
ボーっとしてた私の手をカメラマンさんが引っ張ってメイクさんに「この子お願い!」と手渡した。
y o u r
y o u r
...あれ?
なんか違うと思った時にはもう遅かった。
y o u r
y o u r
...ひとつ聞いていいかな?
??
...なに
y o u r
y o u r
なんで私とグクで撮影してんの
ジ ョ ン グ ク
ジ ョ ン グ ク
知らない。カメラマンさんが姉さん選んだんだから
y o u r
y o u r
でもさぁ、普通ナカちゃんでしょ
ジ ョ ン グ ク
ジ ョ ン グ ク
...まぁ、な
曖昧な返事をしてパシャパシャと撮られる私たち。
この2人は周り公認のカップルだって聞いてたんだけど
y o u r
y o u r
あとから全力で謝らないと。 ボソッ
だってほら見てよ。






















「鬼か」ってツッコミたくなるほど睨んでるんだから。
その後、私たちの撮影が中断になったのは言うまでもない。

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