第3話

2話
217
2018/09/04 08:44
すれ違えば済むことならば、さっさとすれ違おう
そう思い、少し早足で歩いた。
すると…
(???)あなたさん?
ビクッ
私はもう無理なのだと思った、でも、でも、
私は…
何も答えなかった…
名前を呼んだ人はやはり千里さんだった。
だけど、私は千里さんを無視してしまった。
私はきっと今、ひどいだろう、人として。




(10年前)
その頃の私は、8歳。

自分の生き方、恋、社会、人でやっちゃいけない事、少しはわかっていたつもりだった。
それはお母さんとテレビを見ていた。
その内容は〇〇議員が嘘の発言をした、と言う内容。
嘘、わかってる、
ねえ、お母さん!嘘っていけないよね?
お母さん
ええ、そうね、嘘はいけないわ
でもどうして嘘をつくの?
お母さん
うーん、それはー。知られたくない事を言いたくないから嘘ついたり、
へぇー、だいたいそんな事かぁ。
お母さん
うん



(現在)
そんな事を考えながら帰っていると、もう家のドアの前に着いた
私はその瞬間。スイッチを入れ替え、ドアノブをひねった
ガチャリ!
ただいま〜。ふぅー
そう私が言った後、その言葉を待っていたかのように、すぐに返事が返ってきた。
元気で、明るい声が
グクオッパ
グクオッパ
おかえり〜!!!
ただいま〜、グクオッパ〜!
疲れたわー
グクオッパの姿は、飼い主の帰りを待っていた元気いっぱいの可愛いうさぎのようだった。
///。
グクオッパ
グクオッパ
ん?どうしたの?!
あ、いや、なんでもない!!
グクオッパ
グクオッパ
そう?疲れたでしょ。さあ中に入って!
うん!
私はそう言う。そして靴を脱いだ。
その瞬間。
ガチャッ


ドンッ!
…!
私は誰かに押された。
でも、わかってる。こんな事をするのは…
テテオッパ
テテオッパ
じゃま。どいて?
。…
私はそっとその場をどいた
グクオッパ
グクオッパ
おい!テテ、あなたによくそんな事言えるな?
テテオッパ
テテオッパ
は?黙っとけよ、関係ねぇじゃん
こうやって、最終的に喧嘩になってしまう。毎日毎日。
訳がわからない。呆れてくる。
特にテテオッパ。どうしてあんなに冷たくなってしまったの?
テテオッパ…
どうして?…

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