第14話

葛藤
194
2022/07/31 05:59
元貴side




あなた
ねぇ元貴さん、私の話、聞いてくれる?
あなたちゃんが、自分の話を聞いてほしいと言ってきた。
彼女はそんなことを言う人だったんだ。
良くも悪くも、あまり自分から自分の話をしようとする人だと思っていなかったから、正直びっくりした。
でもやっぱり好きな人からそんなことを言われるのはすごく嬉しい。
大森元貴
うん、いいよ?
あなた
実は―
彼女の過去の話を聞いた。
それを聞くと、今までの自分の行動が本当に申し訳なかったと思う。


あなたちゃんは過去に辛い思いをしてきたのに、僕は何も考えずに好きとか言っちゃった。
大森元貴
あなたちゃん、ごめんね
あなた
え、何が?
思ったより純粋な感じできょとんとしている彼女
想像と違った
大森元貴
あの、あなたちゃんの過去のこと知らずに、僕が何も考えずに好きって言っちゃって、多分傷つけたと思うから…
あなた
なーんだ!そんなことで傷つかないよ!w
大森元貴
え…?
てっきり過去のことがトラウマで傷ついたかと思った…
あなた
それでね?この話には続きがあるの。
大森元貴
続き?
あなた
うん。確かに、昔のことはトラウマだし、この先も同じようなことがあったらさすがに傷つくと思う
あなた
でも、元貴さんが好きって言ってくれたことは純粋に嬉しかった。
大森元貴
え、それって…
期待しちゃうよ、
あなた
あーでも!期待してるところ申し訳ない!
あなた
自信がないの、笑
大森元貴
何の?
あなた
涼風あなたっていう人間としてもそうだし、過去に辛い経験をしたから、今このまま浅い気持ちで返事して元貴さんを傷つけちゃうんじゃないかなっていう不安もあってさ。
あなた
ごめんね、自分を守りすぎだよね、本当は私、こんな弱くてめんどくさい人間なんだよ
あなた
でも多分、私元貴さんのこと好きなの、どうすればいいんだろうって感じだよね、笑
あー泣きそう



そんな申し訳なさそうに笑わないでよ



僕が精一杯守るから

プリ小説オーディオドラマ