街の端。
誰かと一緒じゃなければ、何をされるか分からないほどの暗さ。
追いかけている途中に、誰かとぶつかる。
その男は、走り去ろうとするあなたの腕をつかんで離さない。
ニヤッと笑い、こちらを向いた。
ドスッ。
あなたが鳩尾を殴られ気絶。
男は未だにニヤニヤしながらあなたを担ぎ、そのまま近くのドアへと消える。
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俺、さっきまで、いや、今の今までアイツを追いかけて来たのに…
そう思い、恒星が走っていった場所へと裕翔も足を進めた。
まさか見失ったと気づいた場所に、まだあなたがいたことも知らずに…
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殴れない。
殴るほど、俺は馬鹿じゃない。
殴ろうとした手を抑え、あなたを探しに行った。
この言葉を残して。
そう言いながらも、やっぱり気になる恒星。
裕翔の後を追いかけ、どうにか許してもらい、一緒に探すことにした。
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体格のいい外国人男性が4人。それに私。縄で手を縛られている。
あーもー、くっそ!どうすりゃいいんだ、?
てか、この部屋、ヤケに暑くないか、?
体がムシムシと火照って…
その言葉から先は、今でも思い出すことができない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。