いよいよ廉も気づいてそう
俺が正直に言い過ぎたのもあるけど
あんな素直に嬉しかったって廉が耳元で言うもんだからニヤニヤしそうで
本当に最近可愛いんだよ
…可愛い、好きだよって言ったらもっと喜んでくれるかな?
周りの目を考えてグッと気持ちを押し殺す
岸くん海人と順々に自宅に送り届け
また廉と俺だけ、チラチラと視線を感じる
廉がめっちゃ見てくる…バレた?
何か言いたげだし
少し疲れてたので家でゆっくりしたかったが
事故ならどうしよも無いし…着くまでま寝てよ
泊まる???
ちょっと待って眠気も飛んだよ?
急展開過ぎて…
マネージャーさんも嬉しかったのか
明日の迎えの時間を言うとエンジンを入れ帰ってた
まぁ迂回したらマネージャーさんも帰るの遅くなるし
そんな事を言いながらもセキュリティの厳しいマンションに足を踏み入れる
部屋に着き廉が鍵を開け中に入る
靴下脱げって言われるのかなw
中に入ると優しいことに風呂に先に入れてくれるらしいので、有難く先に入らせてもらう
服を脱ぎ風呂場に入るとドア越しに廉の声が聞こえる
廉が出てく…よく考えるとこの状況大丈夫か?
俺、我慢出来るかな廉にくち滑らして
好きとか言っちゃいそう
ここ最近の廉を見てると、どうも俺と同じような表情をしてたりする
かなりの博打だがこれから何十年もキンプリが続くなら、いつかこの片思いが弊害になる時が来るかもしれない
言わないからには始まらない
今日、言おう廉に伝えたい俺の気持ち
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。