第31話

ガシャが大当たりでない理由
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2021/08/02 14:17















ナツメ「ねぇ!ちょっと!大当たりでなさすぎじゃない!?」


トウマ「その辺のソシャゲよりひどい確率だね……」



シン「そしゃげ…?でも確かに!イツキが大当たりに覚醒エンマ出るって言ってたけど、それ以外出たことないや!!」







いや普通出ねぇよというエンシン(hshs)のカップリングはさておき、本当に最近大当たりの妖怪が出ない。
スペシャルコインを使っても、五つ星コインを使っても、最高が中当たり。


大当たりの大将ふたりやブシニャン、百鬼姫やふぶき姫等出る様子がない。






これはおかしい。






フミ「うーん…もしかしてトホホギスの仕業とか?」
ウィス(現)「いやーそんなのはいませんねー…てゆーかケータきゅんどこぉおおお!!??」
ジバ(現)「あぁ、ケータなら今日おれっちたちが寝てる間に出てったニャンよー」






そんな現代組の会話は無視して未来組とシンの会話は続く。
もしかしたらガチャが壊れているのではないか。コインが実は古びたコインなのではないか。等。


でもそれだと詐欺になるし、そもそもそんな詐欺は誰も得しない。
それにツチノコはいい子だ。そんなことする子じゃない。



みんなで悩みに悩みまくっていると、どこかから声が聞こえた。






ケータ「あれ?みんな!ガチャ引いてるの?」




そう訊くケータに、ナツメは苦笑いで答える。





ナツメ「うん。でも全然出なくて…土蜘蛛とか、大ガマとかさ」


「?それならガチャで当てるより直接会って貰った方が早くない?」







きょとんとした顔で言うケータ。

アキノリは彼の交友関係の広さに驚き、トウマはそれを尊敬していた。
ナツメは流石お父さん!!と安定のファザコンをぶちかましていた。


ウィスパーは頭を抱え、ジバニャンはいつものこととチョコボーにかぶりついていた。




フミちゃんは……まぁ別になんとも思っていなかった。




アキノリ「そういえばケータってガチャ引きに行く時いねーよなー」


ケータ「うん、色々な妖怪と約束しててさ…今日はふぶき姫達とお祭りに行ってたんだ」
シン「えっ!今夜じゃないのに?」
ケータ「うん!おおもり神社の近くにうんがい三面鏡がいるんだけど、そこをくぐればいけるよ」







「今度行こうね」というケータに「うん!」と元気よく答えるシン。
側から見ればただのかわいい友達関係じゃないか。

でも未来組にはそんなかわいい友達関係なんてどうでもよかった。


彼ら中学生は、頭の中にこんな仮説が出ていたのだ。






【ケータを誘って遊んでいるから出てこないのではないか】と。








トウマ「ねぇケータ。今日は誰と行ったの?」
ケータ「ん?えっと、ふぶき姫と、黒鬼もいたな…あと大ガマもいたよ!」






(((大当たりメンバーじゃねぇか)))










アキノリ「(これだな当たらない理由…)」
トウマ「(興味深いな…)」
ナツメ「(流石お父さんね!!)」






シン「俺リンゴ飴食べたい!!」


フミ「私は綿飴〜!」
ジバニャン「多分フミちゃんがそれ言えばフクロウ奢ってくれるニャンよ」
フミ「いやいや悪いよ…」







ケータ「(いやシンなんてエンマに頼めばなんでも買えるよね…シン強)」




シン「(ケータってカイラさんに頼めばなんでも買えるよね…?すごいなぁケータ!)」
















大当たりが出ない理由と、ふたりの偉大な少年。



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いやなんだこれ

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