あなたside
そして、放課後を迎えた。
私は紫耀くんに話しかけた。
あなた『話聞いた?』
紫耀「うん。てかほんとだったんだ。
てっきり嘘かと思ってたけど。」
あなた『え、あ、うん。まあ。』
紫耀「廉が女のこと好きになるのとか、初めてだし。しかもなんであんたなの。」
あなた『それどういう意味?』
紫耀「俺が狙ってたのに。(ボソッ」
あなた『え?なんて言った?』
紫耀「別になんも。」
「紫耀ーーー!!!!!」
誰かが叫んだ。
紫耀「優太うるせぇ。」
優太「ごめんごめんっ!
あー、君があなた?
俺のクラスまで来てるよ?ウワサ。」
岸優太。この人はC組の人らしい。
(作者「あなた達はA組だと思って下さい!」)
廉「うっさい。早よ行こ。」
あなた『まって永瀬くん!どこ行くの?』
私は行き先を聞いていなかった。
廉「俺んち。」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。