廉side
あなた、、目を覚まして……。
あなたが目覚めることはまだなかった。
俺は山口花奈をすぐに疑った。
「お前がやったんやろ」
花奈「なんの話?」
「あなたのことだよ!!お前があなたを階段から突き落としたんやろ?!
どう責任とってくれんねん……
このままあなたが起きんかったらどうすんねん!!!」
俺は泣きながら山口を責めた。
花奈「こんなつもりじゃなかったのよ…
軽傷で済むと思ってたの……」
「怪我をさせるのも俺は許さへん!!!」
(手を出そうとする)
紫耀「おい廉やめろって。」
紫耀の言葉はほとんど耳に入らなかった。
(?)証拠、あるんだけど?
そこに居たのは 優太だった……。
(優太が花奈にスマホの動画を見せながら)
優太「あんたとあなたが言い争ってるところから
あんたがあなたを突き落とすところまでね。
これを先生や親、 警察に見せたりし……」
花奈「やめて!!!!!!そんなことしな…」
優太「大切な人傷つけられてここでやめられるかよ!!!!!」
優太……。
「優太。もうやめとけ。」
優太「は?なにいってんの。俺はこの動画を世間にばらまく。
そしてこいつを……っ」
俺は優太を殴った。
優太が悪い訳ない。
でも、とめたかった。
こんなところをあなたが見たら、
あなたは悲しむと思ったから。
「山口。もうあいつに近づくな。
もちろん、 俺らにもな。」
花奈「…………っ。」
(花奈が走り去る)
次の日、山口は転校した。
俺と紫耀と優太はそれまでも、それからも、
あなたが目覚めるまで、毎日病院に通った。
あなたが倒れてから約2週間。
あなた『ん、、、、。』
(目を開ける)
「あなた?!」
あなた『れ、んくん、。 平野くんと岸くんも。』
廉、紫耀、優太
「あなた泣!!!!!!」
あなた『もー、泣かないでよ笑』
紫耀「おでのぜいでごべんでええええ泣
(俺のせいでごめんねええええ)」
あなた『大丈夫だって~(´▽`*)』
俺はこの日、3人に誓った。
「もうあなたをこんな目には合わせないから。」
と。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。