廉side
俺の彼女が、
親友に告白された。
一瞬時が止まった。
そして焦った。
するとあいつは、、
あなた『私は…… 永瀬くんがいい。』
それだけ言い残して去った。
俺は咄嗟に追いかけた。
家を出ると彼女は涙を流していた。
俺は後ろから抱きしめた。
「明日から廉って呼んで。
あと、朝迎えに行くから。8時に。それじゃ。」
俺は帰ってからLINEをした。
明日からはもうみんなに公表って形な。
どういうこと?
だって、もう知られたからいいでしょ?
朝一緒に行くんだし。
そ、そっか。
わかった。
あなたside
とりあえず、これでいいんだよね。
まずは花奈にLINEっと……
花奈〜〜
どした?
わたし、みんなに公表することにした。
永瀬くんとつきあってるってこと。
そーなの!まあ隠すより良かったんじゃない?
あ、あのさ。
ん?
私紫耀くんのこと好きなんだ。
あ、そうだったの?!
全然知らなかった……
それで、協力して欲しいの。
紫耀くんと付き合えるように。
私はすぐに うん とは返せなかった。
告白されたから。
でも親友のため。
私には永瀬くんがいるから。
平野くんには申し訳ないけど、
協力しよう。
わかった。永瀬くんにも相談しておく?
ああそれは!大丈夫!
しなくていいよ。
ふたりの秘密ね!!
わかった!
おやすみ〜
うん、おやすみ
私はあとで後悔した。
この後こんなことが起こるなんて……。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。