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第11話

【メールの始まり 6】
紗南
紗南
はぁーーー……
先生が出て行ったあと、すぐに扉を閉めて大きなため息をついた。
紗南
紗南
帰った……
私なりに気を張っていたみたいで、ひどい脱力感に襲われる。
こんなに疲れるくらいなら突っぱねなきゃいいのに、いつの間にか大きくなった反抗心はどこまでも膨らむばかりだ。
でも、「喋れてよかった」とか「苦しんでいるなら助けてあげたい」みたいなことを言われて、「はい、ありがとうございます」なんて言えない、絶対に。
そんなふうに思えるなら、とっくに先生に助けを求めていた。
それに登校拒否になっていまさら……という思う気持ちの方が大きい。
今日はもう精神的に本当に疲れたから、仮眠を取ろうとベッドにもぐり込む。
でも、今から先生は部活の顧問のお仕事か……
先生もいろんなものを抱えてるんだなと、そんなことを思ってしまった。
だって、授業をして担任も受け持って、部活の顧問もしてさらにはこんな問題児の面倒までみて。
私、将来絶対に教師だなんて職業なんか就くことはないだろうな。
いや、それ以前に『高卒』という文字を履歴書に書けないんだった。
紗南
紗南
ははっ
そんなことを想像していたら泣きそうになって、軽く苦笑いをして布団を頭まで全部被った。
まさか、自分がこんな道を歩むなんて思いもしなかったからだ。
普通に高校に入学して、普通に進級して、普通に卒業して進学して。
恋愛もちゃんとして、仲のいい友達も作って、高校生活を満喫するはずだったのに。
思い出したくもないけど、あの日を境に全てがなくなった。
紗南
紗南
……恵子、元気かな
最後に恵子を見たのは、まどかと恵子の彼氏の相沢君と三人で昼休みに移動していた姿だ。
私はそのまま学校を飛び出して二度と行かなくなったから。
そういえばクラスの子達で作ったメッセージアプリのグループ、そのままだったな。
今の私には何の用もないから退会しようかな。
ふと、そんなものを思い出し、スマホを手に取る。
その瞬間、なぜかとてつもなくいやな予感がした。
なぜかわからないけれど、そういう勘というものが働いたんだ。
すぐに退会しようとスマホの電源を入れた途端、数週間ぶりかに聞くラインのメッセージを受信する音。
私は恐る恐るそのメッセージを読んだ。