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第7話

【メールの始まり 2】
ご飯も親が部屋まで持って来てくれ、お風呂やトイレの時以外、部屋から出ない。
部屋で過ごす方法は、パソコンで無料の動画を見たり、買っておいた雑誌を見て暇を潰す。
そんな日々が退屈でたまらなかった。
でも、学校というあの輪の中に戻ろうなんて気はさらさらない。
母親
ねぇ、紗南。あなた、学校はどうするの?
紗南
紗南
だから辞めるって言ってるじゃん。学校にもそう伝えて
母親
でも……
紗南
紗南
しつこい!
お母さんとの会話もそればかり。
そんな日が一週間ほど続いた。
なかなか寝付けなくて、夜中に布団に入ったけれど浅い眠りだったせいか朝に目が覚めてしまった。
そうしていると、フローリングに置きっぱなしにしていたスマホから音が鳴った。
驚きの方が強くて、送信者を確認しないまま私はメールを開封した。
紗南
紗南
なに……これ
そこにはなぜか担任である都築先生からメールが届いていた。
都築先生
都築先生
【おはようございます。担任の都築です。朝ですよ、起きていますか? 今日はとってもいい天気ですよー。カーテンを開けてください。朝は自然の光を浴びて体を起こしましょう】
紗南
紗南
はっ? 意味わかんない。なんで先生が私のアドレス知っているの?
私は学校に行っていた時、信用している友達以外にはメールアドレスどころか、電話番号さえも教えたことがなかったのに。
それなのになぜ先生が知ってるの?
紗南
紗南
……お母さん……!
きっと犯人はお母さんだろう。
学校に行かない私のことを相談して、登校するように説得してと言い出したのかもしれない。
紗南
紗南
お母さん!
大きな足音を鳴らして私は階段を下りていく。
キッチンにいたお母さんはそれは驚いた顔をしていた。
紗南
紗南
担任に私のアドレス、教えたでしょう!
エプロン姿のお母さんにさっき届いたばかりのメールを見せる。
紗南
紗南
勝手なことしないでよ!
母親
勝手って……たしかに勝手をしたけれど、先生も紗南のことを心配してくれているのよ。だから、メールアドレスだけでも教えてくれって言われて
紗南
紗南
だからって教えたの? 最悪! なんで担任からメールをもらわなきゃいけないのよ! 本当、迷惑なんだけど!
ただウザいという気持ちから、次から次へと反発する言葉が止まらない。
紗南
紗南
二度と勝手なことをしないで!
母親
紗南、待ちなさい!
その言葉をはき捨てて、私は下りてきた時と同じくらいの勢いで階段を上って行った。「大っ嫌い。大人なんて、みんな大嫌い」
鼻をすすり、勝手にあふれてきた涙を手の甲で思い切り拭く。
反抗心ばかりが込みあがってきて、この日の私はいつも以上に気持ちが荒れていた。