ねぇ、先生。
先生はずっと気付いていなかっただろうけどね。
私にとって先生は、涙という雨から私を守ってくれる雨傘のような人なんだよ。
先生がいるだけで、教室が陽だまりみたいな優しいあたたかさで包まれるの。
先生が応援してくれるから、私はいっぱい頑張ることができたの。
未来を約束してくれたから、私は新しい自分を発見できたの。
きっと鈍感な先生のことだから、自分の存在が私をここまで強くさせているなんてわかっていないだろうね。
いっぱい困らせてごめんなさい。
でも、先生がずっとそばにいてくれたから、私は今こんなにも幸せなの。
ずっと笑っていられるの。
だから、これからも私の大切な場所でいてね。
先生、大好きだよ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。