『...分かってん、翔太くんも私を思いやってくれてるんが』
『あーもう、やだよなんでこうなったん、、』
私、また皆に迷惑かけてる
「おい」
『っわぁ、』
スマホを握りながら話していた彼女の肩を引っ張ると、液晶画面を下にしてかたんと端末は落ちる。
俺、泣いてる女とかまじで嫌いなんだけど。
「ごめんって」
『いや、私の方が、ごめん、てか顔見やんといて』
「は?なんで、」
泣いてる女の人は嫌いなんやろ?
「さっきからお前マジでなんなの」
『え?やからごめんて』
「さっきから。ずっと!!俺らに迷惑かけてねーし感情溜め込まれて号泣される方が嫌だし」
そゆとこ翔太くんらしいなぁとけたけたと笑うあなたの腕を引っ張って、楽屋まで戻る。
せっかく今日は皆揃ってあなたたち4人を祝ってくれるんだから。
そういえば俺とあなたって大事な日に限って喧嘩してるんだよなぁ、俺ら合わないのかも。
『んねしょっぴー』
「なに?」
『いつか私にピアス買ってね』
「は?なんで、いや、別いいけど」
『やった』
さっきまで泣いてたはずの顔は随分とスッキリしていて、みんなごめーん!と楽屋にすっ飛んでいくあなたの背中を急いで追いかけた。
(翔太くんに泣いた顔を見られたくない紅一点、翔太くんにわざわざピアスプレゼントしてもらいたい紅一点は誰のことが好きなのでしょうか!!!!!←
あ、男性から女性にピアスを贈る意味はググッてくださいHeyあべ🧑🏫
ちな紅一点の好きな人は書いてる私もよく分かってません誰にしようかな( ´•ᴗ•ก )💦)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。