side:佐久間大介
どうもー!Snow Man兼アニメヲタクの...
って言って″ 佐久間くんですよね! ″って言って貰えるようになって、
デビューしてから初めての入所日。
色んなことあったなぁ、もう15年かあ。
阿部ちゃんの隣でずっと踊り続けてきて、
昔からの夢を沢山叶えることが出来た。
皆でデビューするのはもちろん、
アニメの主題歌だったり、
声優のお仕事まで頂いたり。
...ずっと前から叶わない事も、あるけれど。
『さくまぁぁぁぁ!!!』
「ぬあああああ!!!!」←
『お誕生日おめでとう!』←
「うん違うね」←
『入所日おめでとうすき』(
「適当な感じするけど気のせいだよね」
こういう時のあなたの力って、ほんと凄い。
さっきまで上手くいかなくて悩んでた仕事内容も、ほら、君のおかげで全部吹っ飛んだ。
覚えてるかな、前に2人でゲーセンに遊びに行って変なプリクラ撮ったこと。
俺が人生で初めて取れたあのぬいぐるみは今でも持ってたりするのかな?
世間では″ 不仲説 ″って騒がれてるから
取るなら今がチャンスって思うかもしれないけど、
意外とお互いが気にかけてる感じするからなかなか話しかけにくい。
特にほら、今なんか。
他の人から見たら何も無いって思うかもしれないけど、
オーラじゃないけど...なんて言うんだろう、雰囲気が出てるから尚更話しかけにくい。
康二も康二で憎めないからこの感情はどこへもぶつけることが出来なかった。
君を見たあの日から。
メンバー、ただのメンバーって思える方が逆に凄いよ、こんなに毎日一緒に居て距離感も近くて。
こんな感情、抱かない方がおかしい。
『さっくんさっくん!!!この人かっこよくない!?』
「え、この人今度あなたと共演する人じゃん!」
ね、言えない。
嫉妬でいっぱいになる胸の内を隠して、今日も君の横でただ笑う。
『まあ私はさっくんの方が好きやけど』
「...これだからうちの紅一点は」
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うわん佐久間の入所日とか何年前の話だよゴメンナサイオクレマシタ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。