「たーのもーう!!!」
平野「ぎぃぃ!!!!!」
「紫耀うるさーい。私の幼なじみどこー?」
平野「え、あ、今自販機行ってる」
「なんか大体みんな自販機行っとるよな」←
平野「そんな事言わないの〜!んで、どしたの?」
「いやぁ...」
平野「こーじが居たから逃げてきたんでしょ」
「...へへ、バレた?笑」
もーう、と唇を尖らせる紫耀。
なにきんの時からイケメンになったものの中身は何らひとつ変わっていない。
「はーあ、楽屋に紫耀だけとかつまんな」
平野「やだやだそんなこと言ったら紫耀くん泣いちゃうよ!?ぴえんだよ!?」
「...うっさ」
平野「なぁにい、今日はご機嫌ななめの日なの?」
ごろんと寝転んだ私の髪を指に絡めながら掬う紫耀。
なんでだか分かんないけど、康二と仲良くできない自分にイライラして鼻がツンとする。
優しい紫耀の手つきに、堪えていたなにかが溢れ出した。
「...っ、」
平野「まぁなぁ、しゃーないよ、あれは」
「、」
平野「ほーら泣け泣けぇ!!」
「...泣いてない、し」
平野「ふはははっ、嘘下手か!!!笑」
わしゃわしゃと髪の毛を撫でられて涙が引っ込む。
最近涙腺脆くなったなぁ...私。
神宮寺「...2人して何やってるの?」
「あ、じんぐ」
神宮寺「あなたは幼なじみ目当てか」
「そそ、あいつどこ行った?」
永瀬「こーこにおるで」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。