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第4話

コーヒー1杯分
学校がある日はいつもこの喫茶店で秋を待つ。
私が中学を卒業したと同時に始めたのでもう常連となっている。学校が見える窓際に座り、少しするとブレンドコーヒーがコトリと置かれる。

小さな喫茶店だが、昔ながらの雰囲気が感じられ、愛されていることがわかる。

半分くらい飲み進めていると、歩いてくる秋の姿があった。周りに3人の友人を連れ、呆れた顔をしながら何かを話している。

珍しいと思いながらコーヒーをまた飲みすすめる。
鈴の音が軽やかに鳴り、次に店内が賑やかになった。

「ああほら、この人が僕の姉の」
「〝ユキ〟さん?すごい美人じゃん!え、あたし秋くんの友達やってる佐原って言います!」
「金沢です。こっちが有川です。」
「どうも、」

随分とまとまりのない個性的な友人だ。

「秋の姉をやってる雪です。秋がいつもお世話になってるね。」

ほらこれでいいだろと秋が眉間にシワを寄せて三人を追い返している。ええ〜と言いながらも手を振って帰っていく姿を見て、やはり見た目だけではないと納得した。

「帰ろう、雪。やっぱりあいつらの相手をするのは疲れる。」
「ふふ、面白い子達じゃないか。私は気に入ったよ。」

マスターにお金を渡し、店をあとにする。
帰り道、いつもより影が伸びていた。

「もう冬になるし、寒くなるから迎えに来なくていいよ。それに一人で帰れるし。」
「私が好きにやってる事だから良いんだよ。家にいるとつまらない。好きな事を奪わないでくれ。」

秋の前にまわり、笑うと秋は夕焼けよりも赤くなった。
コーヒー1杯分の時間が毎日の楽しみな時間。

他にも理由があるがそれはなんか気恥ずかしいので言わないでおこう。

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mako.
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