プリ小説

第3話

うそ
体育大会3日前の話。

その日、僕は嘘をついた。
体育大会の放課後練習が億劫だったので、病院に行かねばならないとリーダーに言った。

僕は前回も早い電車で帰らなければならないと告げ、実は友人の追試が終わるのを待っていた。それがバレていた。しかしその後作戦などを伝えてきたので安心していた。

だが、今回快く返事をしたものの、すぐ友人の元へ行き、「病院だって。」と小声で伝えたのが聞こえた。その友人もまた、「病院?!」と驚きつつも笑っていて、また嘘をついてるのかといったような顔だ。

僕は家に帰り、全てを雪に話した。

雪は読んでいた本を机に置き、僕と目を合わせてこう言った。

「自分がついた嘘で起こる事は自業自得だ。責任も負わねばならない。だが、その気分も後々悪くなくなるさ。嘘をつく奴の気持ちもわかるだろう。」

雪は立ち上がり、台所へと消えた。大きな物音がした後、テーブルの上にホットミルクが2つ置かれた。

「嘘は善悪ではかれるものではない。いい嘘も悪い嘘もない。あるのは欺かれた事実だけだ。それを忘れるなよ、秋。」

ほら飲め、と椅子に座らされホットミルクを差し出された。

「私だって数え切れないくらい嘘をついてきた。」
「えっ、」

僕の驚いた様子に雪は当たり前だろうと笑った。

「正直者こそ素晴らしいが、嘘をついて学ぶこともある。その気持ちを忘れず次へと活かせばいいんだよ。」

雪が作ったホットミルクは熱くて持てなかった。けれど作った張本人は美味しそうに飲んでいる。こんな強い人でも過去に嘘をつき、生活している。もしかしたら今も嘘をついているのかもしれない。

嘘って、嫌だな。

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mako.
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