前の話
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ドーンドーン
花火の音が響き渡る
皆んなが楽しそうに手を繋ぎ花火を見る
光景に憧れた...僕は最愛の恋人を亡くした
自殺だった...虐めを受けていた、彼女が死ぬ一週間前僕たちは夏祭りに行こうと百合華と話していた...なのに...まぁいいさこんな辛い日も今日で終わりだ僕もそっちに逝くからね
後悔ばかりが頭をよぎるでも百合華は帰ってこない僕が一番好きだった彼女の笑顔はもう無い
ここから僕と幽霊の同居生活が始まった
幽霊は以外とお茶目で、僕の事をアナタと呼んだり僕に思いっきり卵ぶっかけたりしつこい時もあったけど、本当に百合華と似ていて別に悪い気はしなかった。あれから10年
そう言いながら幽霊は長い髪を掻き上げた
その日から百合華は僕の家に来なくなった
僕は百合華の思いを背負って今も生きている
心の中で百合華が生きている事を信じて
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。