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第3話

エピソード0 第二話
帝都東神楽舞隊基地内にある図書館の一角。
6人掛け程度の椅子と机がいくつか並んでいる場所に、藤堂・白神・赤音・綾井が集まっていた。
綾井だけは椅子に座らず、藤堂たちが使用している隣の机に軽く腰を掛け、興味なさそうに書類を見ている。
綾井雪松
綾井雪松
結局。ウチの基地に入ってくる新人は3人ですか
―――神楽舞隊『七刀星ななとうせい』所属・綾井雪松あやいゆきまつ
白神透
白神透
うん。全員『七刀星』の一員として迎え入れることになったよ
―――『七刀星』所属・白神透しらがみとおる
赤音輝
赤音輝
3人とも…ですか。他のユニットにも分散させた方が効率的なのでは?
―――『七刀星』所属・赤音輝あかねひかる
藤堂豪一郎
藤堂豪一郎
春野総司令のご判断だ。なにかお考えがあるのだろう
―――『七刀星』リーダー・藤堂豪一郎とうどうごういちろう
綾井雪松
綾井雪松
つまり『七刀星』は名前通りの7人ユニットになる。…にしても、新人を3人もウチだけに…ねえ
いかにも面倒だと言いたげに、綾井は溜息をついた。
藤堂豪一郎
藤堂豪一郎
不満か?
毅然としつつも、綾井の様子をうかがう藤堂。
綾井雪松
綾井雪松
命令だって言うなら、もちろん従いますよ
肩を竦めて、綾井はその視線を受け流した。
綾井雪松
綾井雪松
ただ……
綾井雪松
綾井雪松
神楽舞官に必要とされる能力って、専門性の極致みたいなものじゃないですか
綾井雪松
綾井雪松
まずは、黒御魂の大群を斬り祓って、発生源である『昏門』までたどり着けるだけの戦闘力
綾井雪松
綾井雪松
そして、昏門に突入後内から門を砕くために御神楽殿ライヴを行うこと
綾井雪松
綾井雪松
昏門を砕くのは、「竜脈」を通して全国のテレヴィジョンに映しだされるライヴを観た人々から集める『応援圧』――俺たちを応援する気持ちなわけですけど
綾井雪松
綾井雪松
これは、同情や義務感では力とならない
綾井雪松
綾井雪松
つまり、民衆を本気で熱狂させるパフォーマンスの魅力も必要……
綾井雪松
綾井雪松
この、まったく方向性の違う2つを兼ね備えていなければ、神楽舞官とは言えない
まるで藤堂の反応を試すかのように綾井は問いかける。
藤堂豪一郎
藤堂豪一郎
そうだな。それで、わかりきった事を今さら並べ立てて、なにが言いたい
その言葉に、藤堂も平然と答えた。
綾井雪松
綾井雪松
なに…というほどのことは、なにも。ただ、同じユニットの舞官として、色々大変そうだなぁと思っただけですよ
あくまで世間話であると言いたげに微笑む綾井を、厳しい顔のまま見る藤堂。
白神透
白神透
うんうん。たしかにいきなり3人の新人を迎えるなんて大変だよね
そこに「わかるわかる」と言うように白神が会話に加わった。
白神透
白神透
新人の教育は、主に僕と豪が担当するから、雪松くんと輝くんは、できる範囲で協力してくれたら嬉しいな
ふわふわとした雰囲気の白神は、場を和ませるように語りかけた。
赤音輝
赤音輝
はい、もちろんです
綾井雪松
綾井雪松
できる範囲なら、もちろん
真面目に頷く赤音と、かるく冗談めかす綾井。
2人の反応を見て、藤堂は息を吐き出した。
白神透
白神透
それじゃあ、明日からの巡業ライヴの計画に話を戻そうか
白神透
白神透
4人体制の『七刀星』としては、次が最後のライヴになるだろうから、良いものにできるよう頑張ろうね
ユニットのバランサーらしく、白神は終始場を和ませながら話を進めていった。