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第5話

エピソード0 第四話
夕暮れ時。
村外れにあるお地蔵さんの横に置かれた椅子に腰かけたあなたは、気が重いという表情で思いっきりため息をついていた。
あなた
……はあ
ハナ
えーっ!?「七刀星」のライヴ行かないの!?
あなた
うん…私はいいからおハナちゃん行っておいでよ
ハナ
なに言ってるの!!神楽舞隊がこんな辺鄙な村まで巡業ライヴに来てくれたってのに
ハナ
見逃したら一生後悔するよ!
友人であるハナの押しの強さに、思わず圧倒されてしまう。
あなた
で、でも……
ハナ
いーい?生の神楽舞隊なんて普段は大きな街の大きなライヴ会場でしか観られないの
あなたの反論を封じるように、ハナは勢いよくまくしたてる。
ハナ
特に東京で開かれる「帝都ライヴ」なんて、人気ユニットばっかりで、チケットを取るだけでもすっごく大変なんだって!
ハナ
それが今日なら誰でも観られて、しかもステージまでの距離も信じられないくらい近い!!
ハナ
こんな機会、一生に一度、あるかないかなんだよ!?
あなた
う…うん
あなた
(おハナちゃんの圧がすごい)
キヨ
こーら!嫌がってるのに、無理強いしない!
ハナ
あいたっ!
もう一人の友人・キヨがハナをいさめるように軽く叩く。
キヨ
この子は昔の事があるから、神楽舞官には触れないようにしてること、ハナも知ってるでしょ
あなた
キヨちゃん……
頼れる友人の出現に、あなたはホッと胸をなで下ろした。
キヨ
あんたも、イヤならイヤってちゃんと断らないと
あなた
ごめん……
続いてあなたにもお説教をするが、素直に謝る姿を見てキヨは『仕方ないわね』と言いたげにため息をついた。
ハナ
私! 前に帝都で神楽舞官のライヴを観た時、本当に本当に、元気をたくさん、たっくさん貰ったの
ハナ
それこそ、悩みなんて吹き飛んじゃうくらい元気になれた
ハナ
キラキラしてて、夢みたいで……。この人たちが守ってくれるなら、きっと大丈夫だって本気で思えたし。この人たちと同じくらい自分も頑張らなきゃって勇気ももらった
ハナ
嫌だって思ったら、すぐに帰っていいから、ちょっとだけでも一緒に観よう。そうしたら、きっと……
なおも必死に誘うハナ。
その必死さに驚くあなただったが、やがてふ、と笑ってみせた。
あなた
わかった、行こう