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第2話

エピソード0 第一話
大照たいしょう』19年(1930年)。

帝都・東京。
和洋が入り交じったロマン溢れる街並みのなか、多くの人々が行き交っている。
明るく活気に満ちた街中にある洋館の一室で、長机を前に厳しい顔をしている男達がいた。
風見勇真
風見勇真
風見勇真、17歳。帝都出身です! 気合いは誰にも負けません!!
そこで行われているのは、神楽舞官の面接だった。
少し緊張しているが、元気にハツラツと自己紹介する風見の様子を、少し離れた場所から綾井と赤音と白神が眺めている。
綾井雪松
綾井雪松
…前から思ってたんだけどさ
綾井は隣にいる赤音に小声で話し掛けた。
綾井雪松
綾井雪松
この面接、やる意味あるの?
赤音輝
赤音輝
意味…ですか?
綾井雪松
綾井雪松
どんなに完璧な受け答えしたって、祓えの力を使う才能がなきゃ受からないんだから、時間の無駄じゃない?
白神透
白神透
まあまあ。対外的にはこういうのも必要なんだよ
白神透
白神透
受験者を横に並べて、眺めただけで「はい終わり」ってワケにもいかないからね
綾井雪松
綾井雪松
要するに体面の問題ってわけですね……
言い終えた綾井は退屈そうにあくびをする。
藤堂豪一郎
藤堂豪一郎
最後に、なにか質問はあるか
風見勇真
風見勇真
え? あー……。質問って、なんでもいいんですか?
面接官である藤堂からの言葉に、戸惑いがちに返す風見。
藤堂豪一郎
藤堂豪一郎
言ってみろ
風見勇真
風見勇真
その竜の人形みたいなの…なんですか?
チイ
チイ
チイ?
風見の言葉に、机の上にいた小竜しょうりゅうが『呼んだ?』と問いかけるように首を傾げる。
風見勇真
風見勇真
うわっ! 動いた!?
それを見てびっくりする風見。
藤堂豪一郎
藤堂豪一郎
小竜しょうりゅうが見えているのか)
表情には出ていないが、藤堂は「ほお」と感心している様子を見せた。
チイ
チイ
チイ~
嬉しそうに風見に向かって飛んでいくチイ。
風見は自分の周りを飛び回るチイに慌てふためいている。
赤音輝
赤音輝
竜の化身があれだけ興味を持っているということは……
綾井雪松
綾井雪松
…だね
眼前で止まり、ジッと見つめてくるチイに戸惑う風見。
チイ
チイ
チイ~~~!!
すると、力を溜めるように、チイがギュッと目をつぶった。
チイ
チイ
チイ!!
次の瞬間、ポンッとなにもなかった空中に石が出現する。
落下を始めた石を、風見は慌ててキャッチした。
風見勇真
風見勇真
わわっ(赤い石……?)
藤堂豪一郎
藤堂豪一郎
風見勇真。神楽舞官試験、合格だ
藤堂が淡々と試験結果を告げる。
いまだ状況を飲み込めずにいる風見は
風見勇真
風見勇真
—へ?
と首を傾げた。