授業中の出来事だった
私の隣の席に座るのが当たり前のように
いつも通り横に座るカリムの横顔を
綺麗だなと思いながらジーって見ていたら
チュっと音をたてて唇に柔らかいも
のが当たった気がした
1拍おいてやっと気づいた
カリムにキスされたんだ
って何言ってんのぉぉ!!!私〜!!
違くはないけど違うのぉ〜(泣)
っていううか、カリムの唇すっごく柔らかかった
もう1回したいな…………って何言ってんの私〜!!
授業が終わり
授業が終わったカリムはさっき
からずっとこんな感じだ
子供か
あぁ、もう本当にめんどくさいな〜
半分やけくそで半分勢いで
私はカリムの唇に自分の唇をあてがう
その瞬間、カリムの顔は一気に赤くなった
そんなに喜んでくれるとちょっと照れる
ズキッ
ん?ズキッ?
私、何いっちょ前に嫉妬してんの?
カリムとは付き合わないって決めてるのに
と私の頭をガシガシと乱暴に撫でる
放課後────
で、自分からキスしたはいいものの!
どうしよう〜
それに、これ以上は付き合ってからね✨って
かっこつけちゃったしこれじゃあ、付き合う
ってもう決まっているみたいじゃないの
呆れ顔で私をみてくる彼女だって私のことを責められる義理は無いはずだ、なぜなら
そう彼女はものすごく鈍感なのである
突然きたジャミルはリズの頭に
スポドリの容器をコツンとぶつける
傍からみたらお似合いカップルなのにな〜
カカカカカリムさん!?
まさか話し聞かれていたとか?非常にまずい
私がカリムの事気になってるってばれ──
ホッ、よかったバカで←凄く失礼
ここは放課後の教室
部活のある2人がどうしてここに?
ドキッ
いや、だからドキッじゃないのよ私〜!!
くぅ、そんな子犬の目で見つめられたら
断るものも断れないぃぃぃぃ!!
断れ!断るんだ私!
わたしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!
ジャミルさん少し顔赤いっす←黙れ
素直じゃないなぁ〜2人とも
そして修羅場ありまくりの宴が始まろうとしていた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。