第8話

第8話
2,252
2021/01/02 11:18
授業中の出来事だった
私の隣の席に座るのが当たり前のように
いつも通り横に座るカリムの横顔を
綺麗だなと思いながらジーって見ていたら
チュっと音をたてて唇に柔らかいも
のが当たった気がした
1拍おいてやっと気づいた
カリムにキスされたんだ
あなた
カ、カカカカカリムッ/////
カリム
カリム
ん?キスしてほしかったんじゃ
なかったのか?
あなた
いや、ちがう!ただかっこいいなって思って見てただっ………
って何言ってんのぉぉ!!!私〜!!
カリム
カリム
あなたは本当に俺の事が大好きだな!
なっはっは!
違くはないけど違うのぉ〜(泣)
カリム
カリム
にしても、お前の唇すっげぇ柔らかいな。もう1回してもいいか?
あなた
ダメに決まってるでしょ!
あなた
授業中なんだよ!
カリム
カリム
あぁ
そっかじゃあ授業が終わったらするか
あなた
そういう問題じゃないでしょ
モブ
モブ
カリム、あなた青春はいいが程々にな
モブ
モブ
訳:うるさいから黙ってろ
カリム
カリム
あぁ、すまん
あなた
ごめんなさい
っていううか、カリムの唇すっごく柔らかかった
もう1回したいな…………って何言ってんの私〜!!
授業が終わり
カリム
カリム
なぁ〜あなた!もう1回しようぜ
カリム
カリム
お願いだよ〜あなた〜
授業が終わったカリムはさっき
からずっとこんな感じだ
あなた
ダメ
カリム
カリム
いやだぁ〜なんでもするから〜
 

子供か
カリム
カリム
なぁ何したらキスしていい?
あなた
何してもダメ
カリム
カリム
えぇ〜俺、結構我慢してんだぞ!
あぁ、もう本当にめんどくさいな〜
半分やけくそで半分勢いで
私はカリムの唇に自分の唇をあてがう
その瞬間、カリムの顔は一気に赤くなった
カリム
カリム
え……も、もう1回
あなた
だめ
カリム
カリム
あ〜でもすっげぇ嬉しい
まさかあなたからしてくれるなんて
あなた
これ以上は付き合ったらね
カリム
カリム
あぁ、じゃあ今から付き合おう!
あなた
なんでそうなるの!
あなた
ファーストキスだったんだからね
カリム
カリム
本当か!?そっかぁ〜俺が初めてか〜
あなた
…………
そんなに喜んでくれるとちょっと照れる
あなた
カリムは?
カリム
カリム
ん?
あなた
女の子とキスした事あるの?
カリム
カリム
あぁ、沢山あると思うぞ



ズキッ


ん?ズキッ?
あなた
そう


私、何いっちょ前に嫉妬してんの?
カリムとは付き合わないって決めてるのに
カリム
カリム
どうした?あなた大丈夫か?
あなた
え、あぁ………全然大丈夫
カリム
カリム
そうか?なんかあったら言うんだぞ!
と私の頭をガシガシと乱暴に撫でる









放課後────











で、自分からキスしたはいいものの!


どうしよう〜
それに、これ以上は付き合ってからね✨って
かっこつけちゃったしこれじゃあ、付き合う
ってもう決まっているみたいじゃないの
あなた
どうしよう〜リズ〜
リズ
リズ
付き合えばいいじゃないか
あなた
なんでそうなるの〜(泣)
リズ
リズ
好きなんだろ?カリム様が(キス)初めてじゃなくて胸が痛かったんだろ?
リズ
リズ
好き以外何があるっていうんだ?
呆れ顔で私をみてくる彼女だって私のことを責められる義理は無いはずだ、なぜなら
あなた
リズだってジャミルと進展ないくせに
リズ
リズ
はぁ?なんでそこで
ジャミル黒焦げチキンが出てくるんだ?
リズ
リズ
意味不明だな
そう彼女はものすごく鈍感なのである
ジャミル
ジャミル
誰が黒焦げチキンだ
突然きたジャミルはリズの頭に
スポドリの容器をコツンとぶつける
リズ
リズ
地味に痛いぞジャミル
傍からみたらお似合いカップルなのにな〜
カリム
カリム
お似合いだよな〜お前ら
カカカカカリムさん!?
あなた
カリム!?いつからここに!?
まさか話し聞かれていたとか?非常にまずい
私がカリムの事気になってるってばれ──
カリム
カリム
うん?今
ホッ、よかったバカで←凄く失礼
あなた
どうしてここに?
ここは放課後の教室
部活のある2人がどうしてここに?
リズ
リズ
ハッ、とうとう部活をサボったのか?ジャミル
ジャミル
ジャミル
勘違いはやめてもらおう
部活自体が休みなんだ
あなた
へぇ〜、あのブラックで有名なバスケ部がないなんて珍しい事も──
ジャミル
ジャミル
何を言ってるんだ?
明日からサマーホリデーだろ
あなた
え!?
リズ
リズ
知らなかったのか?
7月18日〜8月31日までサマーホリデがあるとクロウリーの奴が式典で言っていたではないか
リズ
リズ
あぁ、かリム様とキスができて浮かれるあまり聞いていなかったのか。
あなた
何言ってんのリズ!?本人いますけど!
カリム
カリム
そんなに嬉しかったのか?
いくらでもしてやるぞ
あなた
いえいえいえ、遠慮しておきます!
カリム
カリム
そっかぁ〜残念だな〜
ジャミル
ジャミル
おいカリム
ジャミル
ジャミル
あなたに話があるからって
ここまできたんだろう?
カリム
カリム
あぁ、そうだった
カリム
カリム
あなた、毎年夏にアジーム家主催の
大規模な宴があるんだ、お前もこい!
あなた
はい!?私?
カリム
カリム
あぁ、俺の女はこれからもお前だけだからな
ドキッ


いや、だからドキッじゃないのよ私〜!!
あなた
で、でも
カリム
カリム
俺、去年は1人で行ったから寂しくて
お前だけでもいてくれたらって思った
んだけど。だめだったか?
くぅ、そんな子犬の目で見つめられたら
断るものも断れないぃぃぃぃ!!



断れ!断るんだ私!
あなた
もう、今回だけだよ?
わたしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!
リズ
リズ
私も行こう
ジャミル
ジャミル
おい、いくら従者であろうと
今回の宴には参加はできん
リズ
リズ
問題ない。
お前のパートナーとして参加する
ジャミル
ジャミル
は?
ジャミルさん少し顔赤いっす←黙れ
リズ
リズ
いくら従者はだめでも、南の国の最大権力者の跡取りの従者であるお前ぐらいは参加は許されるはずだ
ジャミル
ジャミル
なぜ、それを
リズ
リズ
問題はあるか?その歳にもなってパートナーがいないなんて恥をかくのはお前の方だぞ
ジャミル
ジャミル
はぁ〜パートナーを頼もう
リズ
リズ
あぁ、よろしく頼むぞ
お互いの利益のために
素直じゃないなぁ〜2人とも




































そして修羅場ありまくりの宴が始まろうとしていた

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