第23話

23話
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2021/01/23 09:50


次の日


ハーツラビュル寮庭園でお茶会が開かれ
とても楽しい時間をすごしていたときだった






ドッカーン


という爆発音と共にハーツラビュル寮庭園に
響いた私をサラ庇うよに前に出て
リアはその音がなる方へと飛んで行った

私たちは、確認したくても煙でよく見えない





数分後


リアが3人の子供達を連れてやってきた


あなた
どうしたの?その子たち
リア
リア
わかりません
「あなた〜〜」


突如、どこからか私の名前を呼ぶカリムの声が
聞こえ当たりを見渡すもカリムは私の隣に
座っている






すると、その声の主が私を引き寄せキスをした
あなた
!?
カリムが私にキスをしたと一瞬勘違いしたが
カリムは横にいる、



目の前でキスをするカリムと今にも人を殺し
そうな程、その男を睨むカリム


カリムが2人いる!?
驚いていた私の中にすぐにサラが間に入る
サラ
サラ
下がってください、何者ですか?
と、聞く


「ん?俺はカリムだけど?」


と不思議そうにつぶやく
リアは子供達3人を床に下ろすと
その子供たちの中にいる赤髪の女の子が


「失礼します、今は何年でしょう」



と尋ねる


あなた
○○○年だけど………
「なるほど………そういう事ですか」


「15年後の未来からやってきた
リリム・ローズハートです。
以後お見知りおきを」


と、赤髪の少女がとても綺麗な淑女のお辞儀
をして数秒後には私達のえぇぇぇという驚き
の声が庭園に響く
リドル
リドル
どういうことだい?10年後?
ジェイド
ジェイド
ローズハート?もしやリドルさんの
お子様では?
フロイド
フロイド
金魚ちゃんの子供www
やっぱりちっちゃいんだね〜
リドル
リドル
ぼ、僕の子供!?
リズ
リズ
お前達、落ち着かないか


「貴女達、ご挨拶を」


赤髪の女の子は、2人のそっくりな青緑の
髪をした少年1人と少女1人に話しかける


「エレミア・リーチです」


「エイベル・リーチでーす」






とにかく、謎の少年達の話を聞くことにした
リア
リア
エイベルと名乗る少年の
時空間魔法でここまで飛んできたと

「時空間魔法じゃないぞ!母さん」
リア
リア
母さん?私がですか?

「俺、母さんのユニーク魔法の過去に戻れる
魔法が使えるんだ、その魔法の練習をして
たら間違えてここまで飛んできたんだ」
フロイド
フロイド
え〜じゃあリーチってことはさ
俺の息子達ってことでしょ〜?
フロイド
フロイド
俺とリアの将来の子供たちか〜
まさか〜と思っていたら
エイベルと名乗る少年が父さ〜んと
フロイドさんの方へと駆け出して言った



フロイドさんはエイベル少年を抱っこした
リア
リア
わ、私がフロイドと………結婚?
リアはというと絶望の顔をしている


「母さんが迎えに来てくれると思います」


ともう1人のリアの娘らしきエレミア少女が
落ち着いた口調で言った


確かに、こういう冷静なところ
とかリアにそっくりかも




「エレミア、どうする?
このままここで待っていた方が
よさそうだと思うのよね」


「リリムに従いましょう」


と、リリム少女とエレミア少女が言うもんだから
椅子を用意させて、一緒にお茶を飲み待つことになった
サラ
サラ
え〜と………つまり
エレミアさんとエイベルさんは
リアとフロイドさんの子供で
サラ
サラ
リリムさんは
リドルとアリスの子供であってます?

サラのオドオドした態度に3人の子供達が頷く
リズ
リズ
なるほどな


「リリムの母上と私達の母上は
アジーム邸で働いていますから、
預かっていただいていたんです」


「そうそう!それで俺がカリム様と
修行してたらこうなったんだ!」



と、リーチ姉弟

リズ
リズ
それでカリムも巻き込まれてここまで来たと?


「いや〜そうなんだよ〜業務の休憩中で
少しだけ遊ぼうと思ったらこうなっちまって
あ〜あとでジャミルに怒られる」


15年後のカリムさんは少しだけ髪が伸びていた
あなた
キスすなくてもよかったと思いますけどね
カリム
カリム
そうだぞ!俺!
「わるい!最近あなたが構ってくれなくてさ〜
ついな〜」
カリム
カリム
それはよくないぞ!あなた!
構ってやってくれよ
あなた
どうして私にいうのかな!?
アリス
アリス
私の娘ですか……やはり気品がありますね
リドル
リドル
僕とアリスの娘か……ていううことは
僕達は結婚したのか……/////
先程からリアとリドルは赤面している
アリス
アリス
私は、アジーム邸に
働いているのですか?
「あぁ!俺の子供たちの教師を
してくれている」


と15年後のカリム
アリス
アリス
なるほど、あなたの子供たちの
指導を私が………私の為にあるような仕事ですね
あなた
確かに、似合ってるかも
サラ
サラ
エレミアちゃん、私もジェイドさん
って結婚してる?

「7年前に式をあげたと聞いております」
サラ
サラ
キャー/////
アリス
アリス
リリム
「はい、お母様」
アリス
アリス
貴女たちはいくつなの?
「今年で6つになります
エレミアとエイベルも同い年です」
サラ
サラ
親に敬語を使うところとか、
アリスにそっくりだね
「目上の方に敬意を払う
常識中の常識です」


リリム少女はそう言いながら目の前にある
レモンティーの入ったカップをどの角度から
見ても美しく優雅に慣れた手つきで口に注ぐ











ドッカーン
リズ
リズ
迎えに来たようだな


「カリム!」


金髪金眼の女性(私にそっくりな)と
リアとフロイドらしき3人が現れた
「あなた!」

『全く………すみません主人がご迷惑を
かけたようで』




と私によく似た女性が私たちに頭を下げ謝る




『カリム、貴方はアジーム家当主という
自覚が少し足りないんじゃないの?
ジャミル、すっごく怒ってるからね』


「そんな怒んなよあなた〜(泣)」


と15年後のカリムは私とそっくりな女性に
軽くキスを落とす










「エイベル!」



『ゲッ母さん』


「貴方はどうしてそう人様に迷惑をかけ
るような行動ばかりするのですか?」


15年後のリアは笑っているようで笑っていない
笑顔でそう話しかける


『わかってるよ』


「本当に反省してますか?」


『るっせぇババァ!』



おぉなんとも反抗期



「あぁ?今なんつった?」


後ろにいたフロイド(15年後の)が
エイベル少年を思い切り睨む


「母さんに心配かけてんじゃねぇぞガキ」


頭に怒りマークを浮かべた彼にエイベル少年は
(15年後の)リアの後ろに隠れ、
声をあげて泣き出した



「フロイド、やりすぎですよ」


『えぇだってリアにババァっていった
こいつが悪いじゃ〜ん』


「謝りなさいフロイド」


「そうですよ父さん」


娘と嫁からダブルで迫られた15年後
のフロイドさんは渋々謝る




「ごめんね?エイベルおいで」


とフロイドさんが謝るとエイベル少年は
すぐに泣きやみ満面の笑顔で父さん〜と
抱きつく
フロイド
フロイド
未来の俺とリア仲良い〜
リア
リア
そ、そんな


「え〜15年前ってまだ俺達
付き合ってないの?」


『覚えていません』


「えぇ〜頑張ってね、俺〜」


『そろそろ帰りますよ』







「じゃあな!あなた!」














そして一瞬で消えていった



リズ
リズ
あなた、カリムに冷たかったな
あなた
確かに
リズ
リズ
結婚したら愛は冷めると聞くが
サラ
サラ
ラブラブでしたね!姫様とカリム様!
当たり前のようにキスしてましたから
ジャミル
ジャミル
今日は、災難だったな
アリス
アリス
私の娘はとても気品に溢れていました
リドル
リドル
娘………
ジェイド
ジェイド
フロイドとリアさんが結婚していた
とは驚きましたね
サラ
サラ
すごく夫婦っぽかったよ、リア〜
リア
リア
今は、話しかけないでくれないか………
フロイド
フロイド
ラブラブだったね〜俺達〜




















私、カリムと結婚してるんだ
てか子供いるんだ、なんか少し嬉しい











そして、これをきにリアがフロイドを意識し始め
付き合うことになるのはもう少し先のお話

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