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2021/01/03

第11話

第11話ジャミルのお話
これはホリデー中に開かれた大規模な宴の話だ
南国衣装姿のリズを見て
不覚にもときめいてしまった


黒髪紫眼でもともと整った容姿の彼女は、
髪をハーフアップにまとめ漆黒の南国衣装
に身を包む、所々から見える真っ白な肌に
妙に目が言ってしまう。煌びやかな金色の
装飾が美しく鳴り響き彼女の甘い匂いが理性
を壊し始める
リズ
リズ
おい黒焦げチキン
リズ
リズ
とうとう頭でも打ったのか?
彼女の南国衣装姿を視覚に神経を全集中させ脳にインプットする、そんな俺を不思議に思ったのか彼女は腕をくみ、?マークを浮かべている





宴の時、カリムがあなたを連れて消えた時も
リズ
リズ
ジャミルはあちら側を探せ!
見つけ次第連絡を!
そう言って反対方向に走り出す彼女の手を掴む
ジャミル
ジャミル
おい、待て
1人でうろつくな!
リズ
リズ
なぜだ
そりゃそんな格好で1人で歩いたら食われるぞ………
まぁ、彼女の場合は逆に捕食する側だろうが
俺の中の男の部分が嫌だと騒いでいた
ジャミル
ジャミル
宮殿は広い、迷われると迷惑だ
彼女の肩に自分の上着をかけ腕をひく
ジャミル
ジャミル
カリムの部屋の確率が高いこっちだ
モブ
モブ
あれ、バイパーのところの……((ボソッ
モブ
モブ
あ?あぁアジームの犬か((ボソッ
モブ
モブ
あいつ、オーバーブロットして
やらかしたらしいぜ笑((ボソッ
モブ
モブ
まぁあんな能天気な主人だと
オバブロしたくもなるだろ((ボソッ
モブ
モブ
バイパー家も落ちたもんだ
従者失格だな((ボソッ
丸聞こえだぞ………全く
リズ
リズ
おい、そこの豚共
モブ
モブ
な、なんだよ
リズ
リズ
私のパートナーに文句があるの
ならばいくらでも聞いてやるぞ
モブ
モブ
はぁ!?
リズ
リズ
最近、腕がなまってしまっていてな
お前達のいう従者失格者にならぬよう少々対戦願おうか?
モブ
モブ
上等だよ!このアマ!
モブ
モブ
おい、やめとけよ
こいつ皇女様の従者だぞ
相当な実力者だ
リズ
リズ
なんだ、びびっているのか?笑
リズ
リズ
安心しろ殺しはしない
モブ
モブ
ひぃ
男2人組はリズのあまりにも
鋭い目つきに恐れ逃げてしまった
ジャミル
ジャミル
はっ同情か?
同情、俺が一番嫌いなもの
俺のその言葉に彼女は眉間に皺を寄せては?と呟く
リズ
リズ
生憎、そんな優しい感情は私は持ち合わせてない
ジャミル
ジャミル
ならばなぜ──
リズ
リズ
イライラするんだよ、何も知らない野郎に従者を語られるのが
リズ
リズ
さぁ早く行くぞ
彼女は最中である主人の部屋に入り込み邪魔をする
主人達に追い出された俺と彼女は扉の前で護衛をする
リズ
リズ
お前、オーバーブロットしたというのは本当か?
ジャミル
ジャミル
………………あぁ
リズ
リズ
そうか……………
しばらく沈黙が続いたと思ったら
リズ
リズ
頑張ったな
と、なれない手つきで頭を撫でてくれた
リズ
リズ
人間は辛い時に
こうするものだと聞いた
ジャミル
ジャミル
まるで………自分は人間ではないか
のような言い草だな
リズ
リズ
私に、人間らしい感情はないのでな
無表情でどこか遠くを見つめてどこか寂しげにいう






彼女はいつだって無表情だ




嬉しい時も、悲しい時も、苦しい時も、
人を殺す時も、どんな時でも決して表情を
崩そうとしない


そんなポーカーフェイスの彼女が
唯一、表情を崩す時がある



俺が彼女に触れる時だ。


見かけによらず、男に免疫のない彼女は
俺が少しでも触れようものならばすぐに
眉を下げ顔を真っ赤にする
リズ
リズ
黒焦げチキン
ジャミル
ジャミル
あ、あぁどうした?
リズ
リズ
このままだと主人達は
お泊まりコースだ、私は一睡も
せずここで護衛をしようと思う。
お前は先に帰って寝てろ
ジャミル
ジャミル
いや、俺が護衛をする
お前が休め
リズ
リズ
では、お言葉に甘えよう。
少ししなければならない事ができた
ジャミル
ジャミル
あぁ
リズ
リズ
気をつけろよあなたに何かあったらその時はお前諸共、アジーム家の全ての人間を八つ裂きにする
ジャミル
ジャミル
………
リズ
リズ
冗談だ、助かる。ありがとう
そういって彼女は去っていった









「頑張ったな」


その言葉を思い出し、俺は壁によりかかり
ずるっと滑り落ち床に座り込む






さっきからずっと彼女のこの言葉が頭の中を巡る、
俺がオーバーブロットをした事を知ったものは
誰もが辛かったんだなと同情する
同情は従者の一生の恥とも知らずに
生まれて初めて頑張ったな。と言われた
他の者からしたら何が嬉しいんだと
思われるかもしれない。でもそれでも
幼い頃からその言葉を望んでいた
どうしても誰かに同情ではなく肯定して欲しかった














きっと彼女は、何気なく言った自分の言葉がこんなにも一人の男の心を混乱させたなんて思ってもいないだろう

モブ
モブ
バイパー家も落ちたものだな





本当にその通りだ




























たった一人の女の、たった一言で





































こんなにも、心を掻き乱されるなんて