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2021/02/02

第30話

30話

私の名前はエマ。7つの時にスラム街で
捨てられていたところを偶然、通りか
かったカリム様が拾ってくださった運
の強い少女だ



カリム様と同い年ということもあり
カリム様のお世話係として任命された
が、アジーム家の使用人は10年の鍛錬
が必要でそれそれはきつい日々を過ごした






月日はたち17歳、10年間の鍛錬を
諦めるこたなく終えアジーム家の使用人
となったが運悪くカリム様はNRCに入学
されたためカリム様が卒業されるまで
アジーム家で雑用係をすることになった



カリム様を敬愛しているうちにいつの
間にかそれが恋心に変わっていった









12月17日



モブ
モブ
エマ〜聞いてよ
エマ
エマ
どうしたの?
モブ
モブ
今日、カリム様が
帰ってこられるそうよ〜
エマ
エマ
え!?本当に!?
モブ
モブ
旦那様が宴の準備をされているもの
間違えないわ
エマ
エマ
カリム様が………帰ってこられるのね
モブ
モブ
それでね、カリム様
想い人がいらっしゃるらしいわよ

仕事仲間のその言葉に心臓がドキッと鳴る
もしかして、自分なのではと少し期待する
のは私も1人の女なので許してほしい
モブ
モブ
その方のことを相当溺愛されている
らしくて、「正妃だけしか娶らない」
って側妻候補達の縁談を全て断った
らいのよ
エマ
エマ
そ、そうなの
モブ
モブ
よかったわね〜エマ
エマ
エマ
へ!?どうして私!?
モブ
モブ
カリム様の近くにいる女
なんてあんたしかいないでしょ
エマ
エマ
確かに、そうだけど
モブ
モブ
正妃様って言われるのも
時間の問題ね〜笑
エマ
エマ
か、からかわないでよ!



カリム様の気持ちに気づいていないと
いえば嘘だった、何年も前から少しづつ
自分は他の女の子とは違い特別だと思っ
ていた



自覚した瞬間にみるみる顔が赤くなる
モブ
モブ
あらあら〜?
顔が真っ赤ですよ〜正妃様♡
エマ
エマ
っ〜〜〜〜〜
エマ
エマ
片付けしてくる!
モブ
モブ
転ばないようにね〜
あんたドジなんだから〜!
エマ
エマ
うるさい!


赤くなった頬を両手で抑え足早に
持ち場に向かう、するとドンッという
鈍い音とともに誰かとぶつかった


エマ
エマ
す、すみま………………

ぶつかった相手を見た瞬間、息を飲んだ



だってあまりにも、美しすぎるから





金色の髪はサラサラと絹よりなめらかで
規則正しく揃えられた長すぎる睫毛の下
には宝石のような瞳が金色に光り輝いて
いた、シュと伸びた彫刻のような整った
鼻、綺麗な形をした唇には桃色のルージュ


白で統一されたシンプルなドレスは
白い肌によく似合っていた


しまいには
あなた
大丈夫ですか?
鈴の音色より美しく響き渡る綺麗な声
爪の先から髪の毛1本までどこを見ても
圧倒的「美」、天使のような神秘的な美し
さに私は数分、見惚れていた
うっわぁ本当に人間?背中に翼が見える
金髪金眼なんて初めて見た
エマ
エマ
め、女神様…………?
あなた
は、はい?
エマ
エマ
あ、失礼しました!
お怪我はありませんか?
あなた
私は大丈夫です
エマ
エマ
よかったです。
宴に招待されたお客様でしょうか?
あなた
は、はいまぁ
エマ
エマ
左様ですか、招待されたお客様は
ここの道を真っ直ぐに行って直ぐの
曲がり道を曲がると…………
あなた
あ、カリムの部屋に……
いえなんでもないです。
ありがとうございます

ん?今、カリムって聞こえたような………?
あなた
ご親切にどうもありがとうございます。それでは、お先に失礼しますね

彼女はふわっと微笑み礼をした後、廊下を
歩いていった、微笑んだ顔も礼をする角度
も廊下を歩くその姿勢も何もかもが完璧で
それでいて美しかった


すっごい綺麗な人だなぁ…………はっ!仕事!








宴を開くために使用人全員が高速で仕事を
終わらせた、そして宴開始の合図の音楽
が流れた瞬間に安堵のため息を吐く




ヘトヘトの私は持ち場である
宴の隅の方に突っ立っていた

熱砂の国に伝わる伝統ある宴には
きちんとした順序がある、まず最初に
宴に招待された女性陣が踊るそして、
その後に男性陣が女性を踊りに誘い
男女ペアで踊る

そして、楽しい宴の始まりなのだ






只今、最初に始まる女性による踊り



沢山の美しい踊り子や女性が踊る中
一際目立つ女性がいた






先程、会った女性だった



白く滑らかな肌を桃色の薄地の衣装で
身を包み、豪華な音楽に合わせ軽い
足取りで金色の装飾をシャラシャラと
鳴らせ、

一つ一つの動くが美しく、軽やかで
妖艶な笑みを浮かべる彼女の色気は
女の私でも抱きたいと思ってしまう


隣で踊っている各国のお墨付きの美女達が
霞むほど、あまりにも彼女の美しさは会場
中の者全員の視線を奪った




女、子供問わず誰しもが頬を赤らめ口を開け
女神のように美しく舞う彼女を音楽がやみ
彼女が一礼する最後の瞬間まで見惚れた

一秒たりともこの美しい舞を
見逃すのは惜しいと誰しもが思った




同時に会場中に鳴り響く拍手と歓声



あなた
????
頭に?マークを並べている彼女は一気に
各国の王や王子達に囲まれ踊りを申し込
まれている
あなた
ごめんなさい、
私パートナーがいるんです
彼女は王族相手に目もくれず躊躇なく断る
そして、上座の方へとスタスタと歩き

カリム様の横に座る、カリム様はそんな
彼女の腰に手を回し、会場中にいる男性
陣達に今までに見たことの無いような
黒い笑みでにっこりと笑う



ど、どういうこと?カリム様の隣に
座れるのは正妃だけのはず…………
──────────────────────

「『正妃だけしか娶らない』って
側妻候補達との縁談を全て断るほど
溺愛されている想い人様がいらっ
しゃるんですって〜」

──────────────────────


てことは、その想い人って私じゃなくて



あの女だってこと?









私の勘違いだったの?カリム様は
あの女を溺愛されていて、私のことは
なんとも思っていないって……………ことなの?
カリム
カリム
踊らなくてもよかったのに
あなた
カリム、そんなに不貞腐れないで
たまには上座から降りて違う景色
を楽しむのもいいものだよ?
あなた
それに今は公の場よ、しっかりして
カリム
カリム
あぁ
彼女のその言葉で公の場モード
のカリム様に戻った


今、一瞬だけ彼女に見せたカリム様の
顔はなんだったんだろう

不貞腐れた顔、私には一度も
見せてくださらなかった






私、何期待してたんだろう

モブ
モブ
あの方が噂の次期正妃様?
噂通りお美しいな
モブ
モブ
あぁ、流石アジームだな
あんな超絶美人を捕まえるなんて
モブ
モブ
カリム様と正妃様
すごくお似合いね
モブ
モブ
えぇあんな聡明な方が
アジーム家の奥様になられるの
なら安心ね

嫉妬と嫌悪と怒りで吐き気がする
気持ち悪い、あんな女より絶対に私の方が



今に見てろ、あんたが帰る頃には
私の方が上ということを泣いて
認めさせてやる




























宴が終わり、あの女について行く
10年間鍛え上げた体術だけは自信が
あった、彼女は1人で廊下を歩いて
いるなんて無防備なのだろうか




曲がり角を曲がった彼女をおい同じく
曲がり角を曲がると、待っていたのは
激しい衝撃、瞬時に床に押さえつけられ
ているのだと悟った



あなた
なにか用かしら?
押さえつけられてる、ビクともしない
たかが女である彼女に10年間きつい
鍛錬に励んだ私がこんな軽々しくと


これほどまでに屈辱的なことは無い
あなた
あなた、先程あった
あなた
人を追い回すなんて悪趣味ね
あなた
それで、なんの用?
エマ
エマ
カリム様に貴女のお世話係を
任せられていまして、そのっ
あなた
そうだったんですか、押さえつけてごめんなさい
そして、彼女は慌てて手を離す


怪力すぎるでしょこの女…………


今日のところは大人しくしておくべき
だと考え諦めて彼女のあとをついて行く



あなた
貴女、お名前は?
エマ
エマ
エマです、カリム様の幼馴染の
幼馴染を強調して喋ると彼女はその綺麗な
顔を歪ませることなく余裕の笑みを浮かべ

あなた
エマさん、
数週間ほどお世話になりますね
と微笑んだ


腹立たしいが必死に我慢をして彼女の
用意された部屋へと案内した
エマ
エマ
今日はご就寝ください
あなた
そのっ大変言いにくいのですけれど
エマ
エマ
はい?
あなた
カリムに夜伽を誘われていまして


その言葉で頭が殴られたような衝撃を
受けた、夜伽、カリム呼び、カリム様から誘った、
沢山の大砲が私の頭を攻撃する


いいや、落ち着いて
この女は嘘つきよ、そんなはずない、私に
嫉妬させるために嘘をついている



カリム様があんたみたいな顔だけの女に
夜伽の相手をされるはずないじゃない
あなた
だから、準備をしなきゃならないから


突然扉が開き、綺麗な女性が3人入ってきた
リズ
リズ
あなた
あなた
あぁリズ
サラ
サラ
姫様、踊りとっても綺麗でしたよ
リア
リア
周りの踊り子達顔負けでした
あなた
ありがとう
エマ
エマ
えっと…………どなたですか?
あなた
あぁ私の専属護衛騎士なんです
エマ
エマ
騎士?
カリム様はこんな女にそんな者までつけてるの?
リズ
リズ
こいつあなたが誰なのか
知らないのか?
あなた
あぁそういえば、自己紹介まだでしたね
あなた
グレイス帝国第一皇女
あなた・グレイスです
エマ
エマ
第一皇女様!?
あなた
はい

そっ、そっかそれなら安心だな
きっとカリム様は皇女という立場で仕方なく
という確率は十分に高い、僅かな希望が出てきた
リズ
リズ
カリムが呼んでいた
部屋に来て欲しいそうだ
あなた
じゃあそろそろ行くね

そして、彼女は笑顔で去っていった
取り残された私も「お先に失礼します」
と告げ部屋を後にした



寝るわけがないでしょう、今から
カリム様の部屋に行ってあの女が
カリム様に追い出されるざまを
見に行くのよ






高笑いをしながらカリム様の部屋の前につき
気配を消し、耳を傾けなるべく会話を聞く


あなた
ちょっカリム、風呂はいってから
カリム
カリム
いやだ
あなた
ちょっ………んぅ………ふぅ

扉の隙間から見えたその光景に目を見開いた
カリム様が彼女を壁に押し付け唇を重ねてい
る、きちんと舌が入っていた

ふと、深いキスを繰り返すカリム様と
目が合った、ドキッと胸が高鳴った


カリム様の顔は発情した雄の顔をして
私を睨みながらキスを続ける


「邪魔だ」と言われているようだった
その場から逃げ出したいのに、足が
上手いように動かない



すると、カリム様はキスをやめこちらに
向かってきたと思ったら、私にしか
聞こえない声で
カリム
カリム
12月はずっとあなたは
俺の部屋に泊まるから、よろしくな

と囁き、扉をバタンと閉めた
閉まる扉の隙間からはあの女をベッドに
押し倒すカリム様の姿がきちんと目に入った




























な……………に……………?どういうことなの?



カリム様が、あんな顔をなされた
愛しいものを見つめるような目であの女を
見つめていた、そして直ぐに発情した雄の
顔をしていた


あんな顔見たことない、いいや
私じゃできない、あの女しかできない


カリム様は心からあの女を愛していらっしゃる














憎い
エマ
エマ
許さない!絶対に、絶対に


涙で頬を濡らし廊下を猛ダッシュする
気づけば会場裏まで来ていた
モブ
モブ
次期正妃様本当にお美しかったな
あんなに綺麗な舞、見たことないぞ
モブ
モブ
夜はどのように舞うのだろうか
モブ
モブ
あぁあれはスタイルも上玉だ
何としてでも手に入れたい

招待客2人のそんな会話が耳に入った
エマ
エマ
あの、
モブ
モブ
誰だ!?
エマ
エマ
怪しいものではありません
貴方達の協力者です











カリム様を手に入れるのは、この私だ