第4話

第4話
2,289
2021/01/05 09:30
リズ
リズ
昨日は災難だったな
あなた
うん
いつも通り、昼休み教室で私は机に突っ伏してる。クラスの違うリズはいつもこうして教室に遊びに来てくれる
昨日、何があったのかと言うと
ヴィル
ヴィル
いい!?風呂上がりにはこの化粧水を
全てつけなさい!このオイルもよ
ヴィル
ヴィル
髪を乾かす前と後にこの高級オイルをつけなさい!
ヴィル
ヴィル
小顔マッサージは毎日ね
日々のストレッチも欠かさないで
ヴィル
ヴィル
全く、皇族でしょ!?
一体何にお金を使っているのかしら!
と、たくさん攻撃を受けていた
そして、カリムときたら授業中隣の席に座るのは当たり前でこちらをずっと見つめている、しまいには『今日も可愛いな〜』とずーっと言ってくる
本当に心臓に悪いのでやめていただきたい
あなた
恋愛って難しいのね〜
リズ
リズ
くだらない
そんな感情には理解ができない
あなた
そんなこと言ってると
その内恋に落ちるわよ〜
リズ
リズ
バカバカしい
あなた
ジャミルに恋に落ちたりして〜
リズ
リズ
あんなチキン野郎ありえない
古くからの付き合いである彼女は
幸せになって欲しいものだ
ヴィル
ヴィル
あなた
あなた
姐さん!?どうしてここに?
ヴィル
ヴィル
きっとだらしない格好してると思ったからわざわざ来てやったのよ感謝しなさい
あなた
ありがとうございます?
ヴィル
ヴィル
髪、いじるわよ
あなた
あ、はい
私の腰まで伸びた金色の髪を
姐さんがアレンジしてくれる
カリム
カリム
お?何してるんだ?
ジャミル
ジャミル
昼休みに教室にいるなんて
変わった奴もいるんだな
ヴィル
ヴィル
この子を綺麗にしてるの
流れるように私の席の隣にカリムが座るそして、
私の前の席に座っているリズの隣にジャミルが座る
本当に仲良いいんだな
ヴィル
ヴィル
あなた、進展はしたの?
あなた
いえ、全く
ヴィル
ヴィル
でしょうね
私の髪を編みながら姐さんはため息をつく
ヴィル
ヴィル
いい?あなた、貴女は今日の放課後に
今週末のデートに誘うの
あなた
え!?でもカルマくんには彼女が
ヴィル
ヴィル
関係ないわ、落とせば済む話でしょう
ヴィル
ヴィル
大丈夫、アタシが手を打っておくから
あなた
は、はい姐さん!
不意にカリムの方をチラッと見ると頬杖をつけ、
ムスッとしながらこちらを見ている
ヴィル
ヴィル
できたわよ
できたと言われても全く見えない
おどおどしている私に正面にいる
リズが鏡を向けてくれる
両サイドに編み込みがしてありそれを
一つにまとめてあった
あなた
わぁ
カリム
カリム
超可愛い
とボソッと言うカリムにびっくりして私は固まる
リズもジャミルも姐さんもぽかーんとしてカリムに
視線を向けている
カリム
カリム
どうしたんだ?みんな
カリム
カリム
あ、口にでてたか?すまんすまん
ヴィル
ヴィル
あんた、そういえばあなたの事好きだって噂があったけど本当なのね
カリム
カリム
おう!そのカルマって奴よりも絶対に幸せにする自信あるぞ
あなた
っカリム………恥ずかしいから/////
カリム
カリム
その髪似合ってるぞ!あなた
あ、でも俺以外の奴が見るって考えるとなんかムカつくな!あっはっは
男の子に免疫のない私には限界で
頭からプシューと湯気が出るのを感じた
ヴィル
ヴィル
あの能天気バカだったカリムが好きな子にはこんな扱いなのね面白いわ
ジャミル
ジャミル
はぁ〜カリムそこまでにしておけ
カリム
カリム
ん?何かいけないことしたか?
あなた
っ〜〜〜
ヴィル
ヴィル
よかったわね〜あなた
モテモテじゃないの
あなた
からかわないでください!
ヴィル
ヴィル
で?その子は同じクラスなのよね。
どこにいるの?
あなた
あ、今丁度教室に入ってきた方です
ぎゃあ〜〜今日もかっこいい!
国宝なの!?あの顔面!国宝なのね!
ヴィル
ヴィル
ちょっとあんた
モブ
モブ
はい、え?寮長?どうしてここに?
ヴィル
ヴィル
そんな事どうでもいいの
今週の土曜日、この子と一緒に買い出しに行ってくれないかしら
モブ
モブ
はい?僕ですか?いいですけど
ヴィル
ヴィル
じゃあそういうことで
あとは2人で話あって
モブ
モブ
あ、君は
あなた
ど、どうも
モブ
モブ
どうする?スカラビア寮だよね?
じゃあ土曜日の昼に迎えに行くよ
あなた
ありがとうございます
モブ
モブ
一応、連絡先交換しとく?友達だし
彼はそう言ってニカッと笑う、天使か天使がいるぞ
あなた
はいぜぜぜぜぜひ!
連絡先を交換し、彼はじゃあねと言って自席につく
あなた
姐さんどうしましょう
連絡先GETです
ヴィル
ヴィル
よくやったわ
あなた
一生ついていきます!姐さん!
それぞれ解散し5限目と6限目の授業を受けた















1限〜4限まではかわいいかわいいとこちらを向いていたカリムも5限と6限は何故かムスッと黒いオーラをまといそっぽを向いていた

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