「なぁ自分バレー習っとったん?」
突然白い髪で毛先が黒い人に横からそう言われる
威圧感半端ない…
怖い…
『え、あ…まぁ多少…、?』
「なんで怯えとんねん」
あなたが怖いからです!!!
とか言えるわけもなく…
『いや、怖がったりとかしてません…』
「ほぉーん、それなら良かったわ」
何ですかやっぱり怖いんですけど!
「監督に声かけてきい」
監督…、!強豪の監督…、!
「監督、この子どうしたらええですか?」
「その子は?」
監督と呼ばれた人がこっちをじっと見る
強豪の監督って言ったらあれだと思ってたけど意外と優しそうだな…←
てゆうかこれ名前言った方が良い感じ?
『及川…、及川あなたの下の名前です。』
「及川!?」
私がそう言うと金髪さんが反応した
「及川ってあの及川か!?」
金髪さんはものすんごい顔で近づいてくる
顔良いなこんちくしょーめ
『あの及川とは…、?』
多分お兄ちゃんの事だろう
みんなお兄ちゃんを見る。
友達も、同級生も、
親でさえ
「及川あなたの下の名前っていたやろ!?天才リベロの!!」
…ん、?
及川あなたの下の名前…?
まさかとは思うけど私の事か…、?
いやいや世界に一人は及川あなたの下の名前がいるだろうし…
「そういえばあなたの下の名前君と及川あなたの下の名前さん名前同じやな!」
『え、嫌僕男だし…』
「確かに声とか似てる…」
なんでチベスナさん余計な事言うんですか!
チベスナさんのせいでバレそうです。
超大ピンチです
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。