合宿2日目。
今日は主にボーカルのレッスン。
僕はあんまり歌には自信が無いから、とにかくたくさん歌って、奨くんとか純喜くんみたいに歌えるようになりたい!
それにしても、翔也くん。
またラップが上手くなったような…
翔也君のラップには惚れ惚れする。
なんであんなに舌が回るの?
トレーナーさんと練習してる翔也くんのことが目に入って、自分の練習に集中できない。
蓮 「こら、豆。集中。」
同じ班で練習している蓮くんに怒られた。
今だけは集中。
休憩時間________
奨 「豆、お昼食べた?」
「お弁当食べました!」
奨 「そっかそっか!!何弁食べたの?」
「なんだっけ〜、コチュジャン?」
奨くんとの何気ない会話。
奨くんといると落ち着くし、なんでも話せる。
ホントのお兄ちゃん的な存在。
そこに蓮くんがやってくる。
蓮 「豆、何かあったの〜?」
僕の目を覗き込むようにして聞いてくる。
「あ、なんかついぼーっとしちゃって笑」
蓮 「そっか!午後からはしっかりね!」
「はい!」
トレーナー 「んじゃそろそろはじめまーす」
そして、午後の練習が始まった。
練習は深夜まで続いた。
純 「疲れたなあ〜!景瑚!ご飯食べいくか!」
景 「純喜くん疲れてないじゃないっすか笑」
蓮 「純喜、うるさいよ〜」
純 「テンション上げてこや〜!」
ねぇ、純喜くん。深夜の12時だよ。
「純喜くんうるさいっす笑」
純 「豆に言われたら静かにするしかないやん…」
瑠 「そう言えば翔也は?」
そう言えば翔也くんが居ない。
もう先に部屋に戻っちゃったのかな。
汐 「翔也なら、先部屋戻って寝てます」
祥 「翔也めちゃめちゃ頑張ってたもんな」
景 「豆、俺純喜くんの部屋いるから先戻ってな〜」
僕に意味ありげなウインクをする景瑚くん。
「んじゃ先戻りま〜す」
皆 「お疲れ様〜」
先に練習室を後にする。
翔也くん、もう寝てるかな。
そりゃ寝てるよね。
僕も疲れたし、すぐに寝よう。
一応シャワーだけ浴びるか。
案の定、翔也くんは寝てるらしく、部屋は真っ暗だった。
そしてシャワーを浴びて、次の日の準備をし、ベットへ向かった。
ベットは3つあって、僕は真ん中。
翔也くんの枕元のランプをつけると、翔也くんの寝顔がはっきり見える。
長いまつ毛、綺麗な黒髪。
全てにドキドキする。
翔也くんの寝顔はとっても美しかった。
もう我慢できなかった。
チュッ、
短いキスをした。
「おやすみ、翔也くん。」
そう言ってベットに入ろうとすると、
腕を掴まれた。
振り返ると翔也くんが僕の腕を掴んでこっちを見ている。
「翔也くん?」
さっきのキスで起こしちゃった?
どうしようどうしよう。
翔 「ねぇ、もう寝るの?」
「え、う、うん、も、もう寝るよ!!!」
翔 「あんなことしといて、寝るんだ。」
「それってどういうこと?」
翔 「おいで、ギューして寝よ」
「え?」
ギューして寝よう?一緒に?え?
翔 「はやく、こっち来て?」
そう言われたからには、行くしかないよね。
翔也くんのベットに入る。
こんなの、ドキドキして寝れないよ。
せめて、背を向けて寝よう。
向かい合ってなんて、絶対寝れない。
そう思って翔也くんに背を向けた。
シングルのベットに2人は狭いけど、翔也くんとくっ付いて寝れるなんて。
僕は幸せの絶頂にいた。
顔が綻んでしまう。
心臓の音、翔也くんに聞こえてないかな。
ギュッ。
「?!」
翔也くんに後ろから抱きしめられる。
翔 「温かいなぁ…」
「翔也くん?」
そう言い残して翔也くんは爆睡。
翔也くんのバックハグはあったかくて落ち着く。
僕もそのまま眠りについた。
ピピピピ…
目覚ましがなった。
目覚めると、翔也くんは隣にいなかった。
かすかに聞こえるシャワーの音。
シャワー浴びてるのかな。
時刻は朝の7時。
練習は8時からだから、そろそろ準備しよっかな。
そんなことを思っていると、昨日の出来事がフラッシュバックしてきた。
翔 「ねぇ、もう寝るの?」
翔 「あんなことしといて、寝るんだ。」
翔 「おいで、ギューして寝よう?」
翔也くんの一言一言を思い出しながらにやけてしまう。
翔也くん、結局僕のことどう思ってるんだろ。
そんなことを考えていると翔也くんがシャワーから上がってきた。
翔 「豆〜そろそろ起きなよ〜」
「お、起きてますよ!」
翔 「おはよ!ていうかさ…」
翔 「なんで豆、僕のベットに寝てたの?」
「はい?」
翔 「いや、隣にいてビビったからさ、何でかな〜って」
「翔也くん、昨日のこと何も覚えてないですか?」
翔 「昨日?あ!夢でね、クロとギューして寝た。」
「クロ?」
翔 「うん、実家のうさぎ。」
「えぇ…」
翔 「なんで〜?」
ダメだこりゃ…。
「なんでもないです!翔也くんのバカ!!」
翔 「あっ、豆!また寝るのー?」
「遅刻したら翔也くんのせいですからね」
ほんとに翔也くんに振り回されるのも大変だ。
昨日の出来事は全部寝ぼけてたってこと?
しっかりしてよ!
でも、翔也くんと一緒に寝れたこと。
すごい嬉しいな。
よし、今日も頑張るぞ。
3泊4日の韓国合宿。
3日目がスタートした。
番外編________
碧 「まじで景瑚くん、マジで帰ってください。」
純 「いや!景瑚!まだ飲むよな?」
景 「当たり前じゃないっすか!」
純 「ほら!碧海も飲んで!」
碧 「マジで明日2人とも覚えといてくださいね」
酔っ払い2人に絡まれてすこぶる機嫌が悪い碧海。
このままでは寝れそうにないので、豆と翔也の部屋に行って寝ようとする。
碧 「おじゃましまーす。」
そこで信じられない光景を目撃。
碧 「なんで一緒寝てんの…」
変に気まずくなったので、よなるきの部屋に移動。
床で寝たらしい。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。