前の話
一覧へ
次の話

第15話

past
795
2021/05/15 16:43 更新
あの日。




雨が降っていたあの日。




蓮 「豆、好きだ。」




蓮くんを拒否してしまったあの日。




蓮くんに抱かれたあの日。




なぜ忘れていたか。それすらも忘れてしまった。




蓮 「豆のことは諦めるから、最後に1回抱かせて欲しい。」




そう懇願されて、蓮くんに身を任せてしまった。




蓮くんの優しすぎる行為。




行為の時だけ、「一成」って呼ぶところ。




全てが優しすぎて悲しくなる。




でも、次の日には全て忘れていた。




そして時は流れ、




大好きな翔也くんと付き合っている。




でも何故か、それを蓮くんだけにはバレたくなかった。




その理由がハッキリわかった。




蓮くんの行為が忘れられないんだ。




蓮 「一成」




忘れていても、忘れていなかった。




あの優しい声。

























翔 「全部思い出したみたいだね、」




「うん。」




翔 「僕のこと嫌いになっちゃった?」




「そんなことないです。翔也くんのことは大好きなままですよ。」




翔 「そっか。」




「なんで忘れてたんだろう。」




翔 「豆は蓮くんとのことがあったから蓮くんに言えなかったんだね。」




「はい。」




「なんで思い出させたんですか、翔也くん。」




翔 「えっとね、それはね。」




翔 「蓮くんに頼まれたからかな。」




「どういうこと??」




翔 「蓮くん、まだ豆のこと好きだったんだって。あのひのことがわすれられないって。」




翔 「だから、豆が蓮くんの事を欲しがってる声がもう1回聞きたかったんだって。それで諦めるって。」




翔 「蓮くんから全部聞いた。だから、最後に1回だけ、蓮くんがちゃんと諦めきれるように。」




翔 「逆に諦め切れないんじゃないかって思ったんだけど、ケジメつけるって、蓮くんが。」




「ってことは、翔也くん、演技してたの?」




翔 「ごめんね豆‪笑」




「しかも、蓮くんに声聞かれたってこと?!」




翔 「まあそりゃ?」




「恥ずかしいですそんなの、」




翔 「でもさぁ豆、」




「なんですか?」




翔 「昨日みたいにさ、僕の名前も呼んでよ、エロい声で」




「嫌です」



















次の日____




蓮 「おはよ、豆。」




「れ、れんくん!お、お、おはようございます!」




蓮 「そんなに固くなんなくても笑」




「あはは笑」




蓮 「ごめんね、豆。」




「いえ、こっちこそ。」




蓮 「それにしても翔也、エグかったなあ」




「そ、そんな、恥ずかしいですって」




蓮 「豆、大事にしてもらうんだぞ」




「蓮くん…」




蓮 「俺は大丈夫やけん、あとは翔也に任せたから」




蓮 「でも、翔也からなんかされたら相談してな」




「ありがとうございます!」




ニコッと笑う蓮くん。




良かった。全てが丸く納まった。









また1から、翔也くんと2人で。














蓮 「大好きだよ、豆。」













プリ小説オーディオドラマ