グクが記憶喪失だと分かった日から
私は毎日欠かさず、あなたの部屋に行き
なんでもいいから私のことについて思い出して貰おうと努力した。
でも、、
残念なことに私以外の事は覚えていて、
私の事だけ覚えていないらしい…
これは神様が私に対する天罰なのかな。?
そんな事を思ってると
私の頬には ス ー と 冷たい水が流れていた。
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私は焦った。
こんな泣いてる姿グクに見せられない。
飲み物買ってくるって言う嘘ついて逃げてきた。
変に怪しまれたら危ないから。
私とグクの今の関係が知りたいって?
今はね、グクの彼女ではなくて、1番仲良かった女友達って感じで接してる。
いまは敬語やめて、タメで話しても
グクとは何か大きな壁があるような気がする。
早くこの大きな壁を乗り越えれたらいいな…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!