ジェルくんゆっくり、休んでください。
大好きです
か頑張ってかいたのでよかったら最後までご閲覧ください……
前半、後半で別れてます
今回めっちゃ長いです
モブ赤少しだけあります。
ななもり。さん出てきます。
さとみside
俺らの母、父はりいぬしか褒めなかった。
もちろん俺達も褒められるし、好きか嫌いかで言ったら
大好きだ。
でも、調子に乗ってるりいぬがムカついた。
たしかに成績優秀、何も欠けている所がない
ひいきがでるのは当然の事だろう。
でも、りいぬ以外なんだかテンションが低く
良い雰囲気ではない
なななぃは嫌な顔していない
切なそうな、なにか知っているような顔をしている。
そんなことにも触れず、今日もりいぬに嫉妬する。
服の下のなにかにも気づかずに…
笑顔。
なにもバレないように。
ただ、みんなより良くされている、愛されてる兄。
親が大好きな兄。
完璧。
兄弟の前だけでは。
うざい兄、だから。
バタンッ
ジェルside
昼休み、中等部にりいぬにぃが来た
しょうじき、嫌いだ。
親はりいぬにぃを極端に褒める
親は大好きだ、ただ、それに調子乗ってるりいぬにぃに苛立ちを覚えた。
むかついた、いらいらした、
だから
あぁ、嘘ついてもうた、
まぁ、いっか
りいぬside
やっと学校終わった、
ジェルくんに、完全に嫌われたな…w
あぁ、自分で選んどいて落ち込んでんの、うけるw
バイト、行かなきゃ
優等生な俺はバイトでももちろん優等生。
完璧、だよね
地獄の、夜がやってきた
あぁ、さよならだ
明日、から
数少ない物をダンボールに詰めながら、
だるさを紛らわす
家族写真…
コトッ
倒して置いた。
きっと、もう俺は家族じゃないから。
俺は、
おれはっ…
コンコンッ
朝
っあ、プレゼント、忘れてっ…
やばい。
終わった
まぁ、もぅ、いっか
バタッ
ガサッ
っ、てが洋服の中にっ
グチュッ
溶かしてもない俺の下の口に機械を入れる
ポチッ
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ♡
感じちゃうのがもう、ほんと嫌
ギュッ
ポチッ
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ♡
ガチャッ
ドサッ
もう、どうでもいい
父から犯されても、
母から殴られても、
みんなから嫌われても、
全部全部どうでもいい。
ただ、みんなの奴隷となって、
ただ、みんなのストレス発散器になって、
生きる人生。
大丈夫。
俺はもう大丈夫。
嫌、嫌、嫌、嫌
ボコッ
なんで、報われないのかな
頑張ってるんだけどな
……ちがう俺はこういう人生。
そう、これが俺の普通。
数日後
あぁ、お小遣い渡しに行かなきゃな
死ぬほどバイトして集めたお金も全て兄弟の物
暑い夏だが、長袖長ズボンで外にでる
だいぶこの生活にも慣れたななんて思っていたら着いた
ピーンポーン
ガチャッ
へ、
グイッ
縛られていた手首のアザが痛む
はやく帰らなきゃいけないのに。
ほっといて欲しい
もう、突き放す以外の選択が見当たらなかった。
考えたくなかった。
この体も、
震える手も、
顔も、
全部
嫌い。
もう、いっその事楽になってしまおうか。
衝撃の一言を受けた。
ぎりぎり止められていた何かが切れてしまった。
ドサッ
まるでドラマのように、膝から崩れ落ちた。
ただただ泣き叫ぶことしかできなかった。
さとみside
ほんとに、俺はばかだ
まだ、親のことはよくわかってないが、
りいぬが俺らのことを守ってくれてたのは、
もう、十分わかる。
きっと、りいぬは俺らのことが大好きなんだ
だから全部我慢したし、演じていた
こんなに泣いている兄を、抱きしめたい。
傷つけてしまった、ごめんなさいと、
いままで頑張ってきてくれた、ありがとうを
伝えたい。
でも、家族を否定されたことが蘇る。
本当に嫌いになってしまったのではないか
なんて思って、足がすくむ。
もっと早く気づけたはずなのに、
ここまで追い詰める必要なんてなかったのに、
ただ、りいぬが愛されてる事を理由に
りいぬを突き放して、
独りにして、
苦しませて、
ギュッ
これじゃあ、前までと一緒じゃん、
あぁ、やっぱりいぬが居ないとなんにも出来ねぇよ
殺されるのかな、
ぎりぎりまで痛めつけられるのかな、
苦しいな
続く
新連載
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!